Nicotto Town



黒猫目日記番外12 (お題 映画)

其れがしの里は山奥故に映画館なるものは無い。昔、三軒隣の与作の従兄弟が都で映画を見たと言っておった。
里の娯楽は近隣の村に時折来る芝居ぐらいである。
昔、兄者に連れられて見に行ったことがある。悲恋噺しのようであったが、其れがしはまだ小さかったので噺はよくわからなかった。
娘役の役者が袖に顔を埋めてよよと泣く様子をドキドキしながら眺めていたものじゃ。
映画とはああいった芝居を写していつでも見られるようにしたものらしい。

街に来てから家具屋に参るとテレビなるものが置いてあった。
何でも映画館で見るように家でも芝居が見られるとか。

子供の頃と違い今なら筋書きも判るだろう。
今度テレビを買って芝居を堪能してみようかのう。悲恋噺しも良いが剣戟物や義賊物もよいな。

茶太郎>BUMOBUMO ヽ(((´-ω-`))-3 

え、そんなもの今頃のテレビではやってないってΣ(゚д゚lll)





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