Nicotto Town



黒猫目日記58

漸く節分が終わった。
外の国では豆まきをして鬼を追うものだが、この国の鬼はわざわざ豆を持ってくる気のいい鬼達だ。
そんな鬼達に豆をぶつけるわけにはいかぬ。しかし、折角頂いた枡いっぱいの豆、作法通りいただくとしよう。

年の数だけ数えて食べるのだな。一つ、二つ、三つ、そう言えば姫が四つ、五つぐらいの時であったであろうか其れがしが初めてお目見え致したのは。
まだお小さくて乳母やの後ろから怖々こちらを見ておられる様子が可愛らしゅうござった。
六つ、七つ、八つ毎年ご養生参られる様になってから元気なられ、まわりのものがハラハラするぐらいやんちゃになられた。
十ぐらいの時であったか屋根から飛び降りてもう少しで大怪我をされるところであった。
あの時は受け止めた其れがしがアバラを二本折った。膝がもろに入って痛かった。
その後も竹刀を振り回して止めに入った兄者にコブを五つもこさえたこともあったな。
見舞いにお爺様が庭で丹精していた菊を十本以上切って持ってきてお爺様が真っ青になっておったのう。
其れがしの収集しておる石をおはじき替わりにぶつけて割ったり無くしたりして・・・半分べそをかきながら探したものじゃ。
五つ、六つは結局見つからなかったな。

七つ、八つ、九つっと、あれ?

・・・・・・・・数がわからなくなった。幾つ食べたんだ

茶太郎>・・・BUMOMOMOMO(時そばか)((´-ω-`)-3 

アバター
2013/02/06 22:54
どこかで聞いたような…あ、落語にありましたね。^^
こちらも楽しいお話でした。
しかし、ヤンチャなお姫様です。
お相手ご苦労様です。
アバター
2013/02/05 16:32
おもしろいですw




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.