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狐の窓 再び

『印と真言の本』をパラパラと捲っていた時、過日紹介した「狐の窓」とそっくり、と云うか、そのものズバリの印があったので紹介しよう。

(ここには画像が張り込めないので、下記のアドレスを開いて頂きたい)
http://plaza.rakuten.co.jp/yamikagi/diary/200907260000/

○先天八卦印(せんてんはっかいん)
 道教の印として紹介されている。この印は先天図を作ったとされる伏羲(ふつぎ)の八卦方位を示すものであると云う。そのため先天八卦印の名がある。
 先天八卦印は代表的な印の数々として、その筆頭にあり、原典は『道法指印真伝秘笈(どうほうしいんしんでんひきゅう)』だそうだ。
 印の組み方は、
左の掌を外に向け、右の掌を内に向け、左手の小指と右手の人指し指を絡ませる。(図1)
右手の親指を左手の中指と薬指に絡ませ(図2)、
左手の人指し指を右手の小指の根元に掛け(図3)、
右手の中指と薬指を左手の親指の下に入れる。
(『印と真言の本』学研 より)

また前回紹介した同人誌の「狐の窓」の組み方も載せる。
(「本日の迷信様」『鳥の世』高川ヨ志ノリ 瓶詰天獄・人形地獄 より)

どうだろう。この二つ、結果は同じものではなかろうか。

 組み方(組順)は、「先天八卦印」の方が如何にも印形らしいが、
「狐の窓」はその命名と狐を二つ作ってからのスタートが外法っぽさを醸していて、妖し気である。

 考えるに、元々の「先天八卦印」を、民間の宗教者(修験者か法師陰陽師あたり)が崩して再構築し、「狐の窓」としたのではないかと想像しながら、ほくそ笑んでいる次第である。

なお、文言および図は、研究の名目として引用・掲載させて頂いた。

アバター
2009/07/28 23:37
abel 様

伏義と女媧。手には定規とコンパス。
世の理が表されている様な。

深いお話、有難うございます。
アバター
2009/07/28 03:02
先天八卦は黄河から現れた龍馬の毛並み(つむじ)を見て
伏義が悟って自然の本質の図にした「河図」

河図は55の数よりなり
1・3・5・7・9の5つの奇数を天陽の五行
2・4・6・8・10の5つの偶数を地陰の五行

これらは、フィボナッチ数列(黄金比)にも
関連するのでは?とふと思った。

黄金比は正五角形の中のみに見られ
(正五角形の対角線から作られる正五角形を中
心に配置した星型(五芒星形))
フィボナッチ数列は、ひまわりの種やオウム貝
松ぼっくりのカサや、木の伸び方などに見られる
「渦巻き(らせん)」(細胞分裂やDNAにも関わる)

「河図」も馬の「つむじ」を見てという事だから
「渦巻き(らせん)」状に、図が配置されている

螺旋状に絡まる、伏義と女媧。
しかも、手には定規とコンパスを持って
偶然とは思えない、むしろ意図的なんだろなぁ。



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