映画：東京物語
- カテゴリ：映画
- 2013/02/11 13:53:20
図書館から２本借りてきました
小津安二郎監督の「東京物語」
ジェイムズ・アイボリー監督の「日の名残」
「東京物語」
初めて見たのは学生時代
今回は二度目
年を経てまた別な角度からみれました
なーんて書ければいいのだけど
学生時代は真面目に観ていませんでしたな
観たのが古いテレビでVHSだったので音声がよく聞き取れなかった
というのが一番の障害だった
今回のはリマスターされたDVDです
家族タイムと称してみんなで観ました
子供の前で泣くもんかってがんばって鼻水たらしてました
小津監督はどうしてあんな少しの台詞で仕草であんなに深みを出せるのでしょう
描かれた時代は昭和２８年で
もちろん生活様式も時間の流れも今とは違うのだけど
描かれる人間はちっとも古びていない
どの登場人物にも自分を自分の人生を一部なりとも重ねられる様子がある
おかしくて笑って、ぞんざいさにむっときて、切なさにぎゅっときて
世界映画史上傑作だと言われる所以です
次に観る予定は「晩春」です DVDで買ってあるのですw
「日の名残」
映画を観たのが先なのか
小説を読んだのが先なのか覚えていないのだけど
映画は学生時代に観ました
今回は二度目
でも字幕なしで観るのは初めて
「眺めのいい部屋」がとても好きで
あの雰囲気を再体験したいのと
おぼろげになりつつあった映画を観たかったのです
映画の雰囲気としては「眺めのいい部屋」がやっぱり一番いい
「日の名残」はイギリス貴族の生活がうかがえるのがよかった
そして字幕なしでみれたせいなのか いや年をとったからか
登場人物の描かれ方がよりよく観えて良かった
執事が読む本を執拗に手に取ろうとする女中頭その二人のあの時間の静かな意地の張り合いと愛しげな目線はとても良い時間だった
バスを待つ雨の中のシーンは映像が安っぽくてこれまでの描写を台無しにしてくれた気がするのだけど。。。ね
現代の映画の取り方とはずいぶん違いますね
