不死鳥
- カテゴリ:子育て
- 2009/07/28 14:03:00
人の顔を覚えない訳ではありません。
最近、思い出すのに時間がかかるようになってきただけです。
今日、スーパーでお買い物をしていたら話しかけられました。
「帰ってきた?」
次男の友人のママであることは、すぐにわかりました。
「うんうん、この間急に帰ってきて直ぐにとんぼ返りしちゃったわ^^」
「じゃあ、お盆は帰らないの?」
「アメフトで軟禁状態だからねぇ・・・」
「そうなんだ。家のもゴルフやってるから9月まで帰れないって。」
ここまで話して、急激に記憶がよみがえりました。
そうだ!不死鳥のママだった。
彼女の1人息子さんとは、次男が小学校からの同級生。
中学では部活も同じでした。
成績優秀でスポーツもできる1人息子さんは、当然彼女の溺愛の対象でした。
ただ、残念ながら彼女の愛情は
彼女の見栄という価値観に支配されている部分が大きかったのです。
当然、早くから多額の投資と過大な期待を注ぎ込まれ
彼の受けるプレッシャーは相当な重さになっていました。
地元の有名進学塾に小学校の時から通わせ
中学の部活で活躍している時にも、試合会場から車で塾へ連行するほどの熱の入れようでした。
しかしながら、いかにもな経営方針のその塾は彼の体質にあっていなかったのです。
とにかく有名校合格者の数字を伸ばすことしか目標の無い塾で
ありとあらゆる周辺有名私立の難題ばかりを解かされ続けた彼は
真面目であるあまり、基本を忘れてしまうほどの飽和状態になってしまいました。
そのため、基本的な問題しか出ない公立入試の模試成績は思わしくなく
第一希望の学区トップ校のラインには届きません。
彼は頭脳明晰な子なので、余計な知識で頭をパンクさせなければ
第一希望も楽勝のはずなんですが・・・
不安を募らせ、ますます教育ママぶりがエスカレートする彼女。
どんどんパニクッて崩壊していく彼。
結果はやはり、目一杯手広く受けた有名私立全敗という悲劇的なものでした。
辛うじて、最後の砦として受けていた地元の普通に有名な私立高校の合格だけ確認した帰り道
彼女は青ざめて泣き崩れそうな様子でした。
しかしながら、奇跡は起こったのです。彼女の思惑を超えて・・・
それまで母親の言うことを100%受け入れるだけだった彼が
不死鳥のようによみがえったんです。
「ママ泣かないで。
僕はそんなに頭悪くないよ。
大丈夫。任せて。」
そう言った彼は、塾の教材を全て忘れて
教科書の基本だけを見直し、見事に第一希望の公立に合格しました。
めでたしめだたしではありますが・・・
そこで懲りない彼女は、さらに高校でも天晴れ自分流に愛息のお尻を叩き続けたのです^^;
子の心親知らずw
男の子は強いです。
女の子より手がかかり育てにくく
直ぐに熱を出したり、些細なことでパニクッたりするので
ついつい、必死に抱え込みたくなってしまいますが・・・・
心配しなくても、充分に強いのです。
やっぱ、たいしたもんだと思う?男の目から見ても・・・
>みっきーーさん
長年の苦労が無残に打ち砕かれたところからの
正に奇跡の再生でしたからねぇ・・・
信じるに足る少年だったということですねぇ。
>でぃゆんさん
母親の愛情って血肉を分けた一心同体感が強く出ますからね。
時に、それが傲慢に歪んだりもします。
ただ、私は2人の息子達が学生として家を離れた今
「もう帰ってくるな」と思っていますがw
>KINACOちゃま
ラグビーとか厳しいスポーツに熱中してた男子の、部活引退後の牛蒡抜きブリは目を見張るものがあるからね^^;
彼が通ってたのは、正に出来ない子から高額の費用を巻き上げて
塾の名を高からしめる頭脳の子にだけ、複数受験の費用まで提供するタイプの塾でした。
元々優秀な子を厚遇で集めて広告塔にするって卑怯な経営方針だよね。
性差はね、確かにあります。
性別が厳然と有る以上素直に認めるべきでしょう。
平等ったって、体の構造からして違うものを同じ扱いにするのは
かえって不平等なんじゃないかと思います。
男子の優れている面は、思いっきり讃えて頑張っていただけば良い。
頑張る彼らは、より美しく優秀になります。
女子は女子にしかできないことを、より美しく頑張るのみですw
良い子でしょ?(T_T)
思わず仕事の手が止まったでしょ?
>ミッキー☆ちゃん
うんうん。彼の度量には感服すよね。
どんな形でも愛は愛。
母親の必死さを優しい目線で理解することができたんだねぇ・・・
愛だね愛(。♋ฺ‸♋ฺ。)うるうる
>Lolaさん
そうですね・・・・たしかに、これは魂の質と考えるところかもしれないですね。
必死の母親の姿を見ながら、誰に教わるでなく彼自身が判断したことですから。
>朔音さん
ね?良い子でしょ?
責めずに受け入れるって、なかなかできることじゃないと思います。
盲目的でも愛を愛と感じられることが素晴らしいと思います。
女の子は踏み外すと難しいですが、男の子はダッシュが利きます。
私は森田だったんですよ。
森田は、追われる側の塾だったので、そこまで無かったです。
追う方の塾は、きっとそんな感じだったでしょうね。
たしか「特待生制度」もありますよね、他の塾は。
出来ない子からお金は取り上げて、塾のネームを上げる子を優待するって、
あれ、許せなかったなぁ。。。
男の子が成熟していく様には、目を見張るものが在ります。
男勝り、男並み、そういう言葉がキライです。
やっぱりカナワナイと思うところがいっぱいです、男性には。
性差って、認めるべきだと思うんです。
追い込みが利くのは、やっぱり男の子でした。
強いのかもしれませんね。
割とクールなうちの嫁も、息子達のこととなるといつもと違った
対応というか感情が表れる時があります。
私などは、男は18になったらうちを出ろ、って思ってるんだけど(笑)
ほんとに不死鳥って言葉がピッタリですね!
母親の教育が間違っていることは、きっと息子さんも気づいていたはず。
でも、そんな母のことを責めずに、そして母の気持ちを受け止めて成長してるんですね。
懐が大きいから、素敵な男性に成長してくれること間違いなしですね!w
年齢じゃなくて持ってる魂の質なんだな~と
思うエピソードです。
えらい息子さんですね。
お母さんの愛は一方的になりがちだけど、
それに愛で応えていける懐の深さを持っています。
そんなふうに育って欲しくても、なかなかそうならなかったり
するでしょう?
お母さんの愛の悪いところは目をつぶって、いいところだけを
刻んでくれたようですね。
思わず社内で涙ぐんどります。。。
社内でねっ♥