手紙
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/03/11 05:37:22
二月になって
少しずつ少しずつ
日がのびているよう
朝の光が早く
夕暮れの日没も遅く
二月になって
あなたへの手紙もひと段落
メールでは伝えきれない
この想いを乗せたくて
便せんに向かう
もうすぐ梅の季節
あなたと歩けないのは
さびしいことだけれど
一人訪れる神社の境内の
写真を送ろうか
コトリとポストに
何かが落ちる
それはあなたからの手紙
たどたどしい文字も
暖かい香りがする
お元気ですかの一言
お互いに聞く始めの一句
手紙をリボンの束にする
今日は風が強くて
手紙と一緒に
春一番がやって来る
ありがとうございます。
いつもいつも、ありがとうございます。
手紙の字がパラパラとはがれて、風に飛ばされそうな、春の風ですね。
また入ってしまいました。
次のアップも楽しみにお待ちしております。
逢いたくなったら、
逢いに行ける自由が欲しい。
出来ることなら、春一番にのって愛する人の元に
とんでいきたい。