黒猫目日記69 (レア魚 カエルのフー太郎)
- カテゴリ:日記
- 2013/03/18 20:36:40
また釣り堀で妙なものを釣り上げた。
赤いスカーフをつけた緑の蛙が引っかかって来た。
ぐったりしていたので家に連れ帰って風呂場の桶につけてやると元気になったようだ。
「ふいー助かった。ありがとよ。誤って変なところに迷い込んじまったよぉ」
「オイラはカエルのフー太郎ってもんだ。ちょっと聞きたんだが、オイラの兄いのダーさんってお人を知らねえかい」
ダーさん?何やら聞いたことのある名前だが・・・ダーさん・・おお、あの男気のあるアヒルの御人か。
「え、兄いを知ってなさるって!そうだよ 兄いはスゴイ人なんだ。困った者がいるとほっておけないひとなんだ。カッコいいよなぁ」
ダーさんなら広場の風呂屋に逗留しておられるようだ。
コハルご一家の難儀に一肌脱いで差しあげていると聞き及んでおる。
いつも露天風呂の前で客寄せをしておられるからよかったら連れて行ってやるが?
「あ、いや、その オイラ兄いに黙って追いかけて来ちゃったもんだから、顔を合わすのはちょいとマズイって云うのかその、こうやって影から兄いのカッコいい活躍を見ていたいんで・・」
なるほど、憧れの人の活躍をそっと見ていたい微妙な男心とゆうものかな。
「うんうん、そうなんだ・・・ところであんたの桶に入ってるのはダー兄いの人形だろ」
「やっぱ、カッコいいな~」
・・・・・・・・そうかぁ?
こんなお部屋で、お風呂に浸かって、
のんびり岩魚か鮎を焼いて、
美味しいお酒に舌鼓…
妄想がとまりませぬ。^^