Nicotto Town



楽園と庭の外


ちぃとメルヘンティックな文章になる気がしますがそこツッコまれたらはずか死するので


そういうテイストだけは見逃してください。







今までいた学校は中高一貫でした。

自惚れますが、それなりのレヴェルの学校だったので頭の良い生徒しかいませんでした

学費も高めなのでそういう、いわゆる箱入り娘しかいませんでした。

性格はともかくね。みんな箱入り娘とは思えないようなざっくばらんな子でしたけどww



中学高校と、そういう頭もお金も申し分のない素敵なブランドの女の子たちに囲まれて

緩やかな校則のなかで華やかなスクールライフを送っておりました。

キレイな服を着る権利、勉強をする権利、適度に遊ぶ権利、

固まってなにかをする権利、不平を言う権利、その他すべて与えられました。

綺麗なものだけ見て、素敵なものに思いをはせていればよかったんです。

また無意識に、お互いを綺麗なものに高めるような仲間となっていました。




私たちにはそこが世界のすべてでした。

いや、外に世界があるのは知っていましたし、

それはほんの小さな垣根を隔てたすぐそこにあることも知っていましたし、

いずれその垣根が取り払われることも知っていました。



でも閉鎖的な素晴らしい空間にいた私たちには

外の世界がとても怖くて、汚くて、未知のものとして映っていました。

そこにも素敵な世界があって、それはすばらしいものなんだよと言われても

それでもこちらの楽園のほうが素晴らしいように思えて、その感覚が抜けません。

外に生えているヒナギクを可哀そうだと笑った世間知らずのチューリップみたいなもの。

これからその楽園から出されるというのにね。





それでも、それでも私はまだ楽園の夢を見ていたいんです。

ガムの張り付いたコンクリートなんかよりふかふかの芝生が覆った庭を求めていたい。

そういう薄っぺらいプライドを楽園にいた証として持っていたいんです。




きっとこれから私が歩く場所はふかふかの芝生なんかよりずっと硬くて尖っていて

私の足を傷つけるし、歩く人はときたま私にぶつかるでしょう。

でも私はそれでも自惚れていたい。ひどい道だわって笑いたい。

それで、少しずつ自分で歩きたい。包帯巻いて、痛くても立ち上がって

少しも痛いそぶりなんて見せずに歩きたい。

そこで気づいて声をかけてくれる方にだけ弱音を吐いて

そうやって少しずつ慣れていきたい。


それでちょっとベンチに座って休んだ時に固くなった足の裏を誇れるような

そんな人になりたい。

だからまだまだ夢を見ていたいんですよ。風当たりがキツくなろうが

それは私が全身で受け止めるから。自分でやったことは自分の身で受けるから。

そうやって不器用でも学んでいくから

だから今だけは夢を追い続けることを止めないでほしいのです。



悪いところがあったら注意してください。叱ってください。

そうやって大人になりたいから。

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2013/03/23 04:55
実際のところトゲトゲしてるというよりは
グリム自身が言ってたように理解できない事が多いかもしれんね

闘争心やら焦り、勝ち負けの実体験・・・などなど

その辺をグリムのでかーいお胸でうけとめて共有してあげられたら、ばっちぐーなんじゃないかな
アバター
2013/03/23 01:45
かっこいい…




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