時期ハズレの節分話
- カテゴリ:日記
- 2013/03/31 22:45:58
豆まきって、なんで炒り大豆なんだっけ?
鶯も大分「ほ~ほけきょききょ♬」と最初に比べればましな鳴き方になってきって時期に、ふと思いまして。
脳内の海馬君に「あんた、どっかの引き出しに仕舞ってないかい?」と聞いてみたら、海馬君、大騒ぎしながら書類整理して、答えらしきものを引っ張り出してきてくれました。
海馬君、ご苦労!おまいさん、ワテクシと同じで整理整頓苦手なんだね*ほろり*
昔話カテゴリーの奥深くから引っ張り出してきていたので、多分、日本のどこかの民話ベースのお話だと思われますが、以下が炒り大豆を豆まきで撒く理由だったと思われます。
昔、どこかの爺ちゃんが、野良仕事か山仕事か忘れたけれど、歳のせいで上手く体が動かず困り果てていた。
「手伝ってくれる男手があったらば、娘二人(三人かも?)のうちどれかを嫁にくれるんだが…」
爺ちゃんが呟くのを鬼が聞きとめ、仕事を手伝った。
「〇日後(何日後かは忘れたわ)に娘を迎えに行くから、用意しておけ」と言い残し、鬼は山へ帰っていく。
数日後、鬼が娘を迎えに来る。
「鬼の家に行く道すがら、この種を落としておいて。来年、種が芽吹いたら、それをたどってわたしが迎えに行くから」
鬼に気づかれないように、妹が嫁に行く姉に袋に入った菜種の種を手渡す。
姉は背負子に乗せられ、鬼の住む山へと連れて行かれる。
道々、種をぽとぽと落としながら…
翌春、菜種の種が芽吹き、緑の道しるべが出来た。
妹は袋に炒った大豆を入れて、鬼の住処へ姉を救うべく出かけた。
鬼の家へついた妹は「姉に里帰りをさせてやって欲しい。ほんの数ヶ月、里に返す位、どうってことないと、男らしく里帰りを許せば、義兄さんのかぶも上がります。大豆をもってまいりましたから、この大豆を道々、蒔いていきましょう。大豆が実る頃に姉を迎えにおいでくださいな」
自分の男気を示せるならばと、鬼は里帰りを許す。
しかし、蒔かれたのは炒り大豆。何ヶ月経とうと、何年経とうと芽が出るはずが無い。
痺れを切らした鬼が、娘の家に乗り込むが、家はもぬけの殻。
娘と老いた父は、とうの昔に他所へ移っておりましたとさ。
うん、こんなんされたら、炒り大豆嫌いになるわな。
でも、豆はぶつけられてないのよね…
うっすらした記憶の底にあったメモ書き。
大豆って結構長い事放置されてても、土地が痩せ加減でも芽吹くから、生命力の強い植物とされていた。
よって、その生命力で邪気をはらうとかなんとか?
そんな感じのメモも出てきましたが、裏づけとってないので正解かどうかは不明。
後で目の前の箱で調べてみよっと。
こんにちは。
日本の昔話の異婚譚は、じさまが「~してくれたら、娘を嫁に…」って言い出して、それを叶えた鬼だの蛇だの猿だのが、結局娘に振られた挙句死亡する例が多いですよね^-^;
妹が賢いのは正解共通なようです。異母姉妹だと、姉が賢いことも稀にありますが。
子供の頃はそんなに不思議にも思わなかったのですが(鬼は悪者というイメージありますし)今考えると、じさまも、娘二人もちょっと酷い話ですね。
嫌なら嫌で、理由を鬼に訴えるとかもなく、口八丁でだまくらかして、煙に巻いてるんですもの…
>タコッとさん
こんにちは。
昔話、大人になってから読み直すと、いろんな意味で突っ込みいれたくなる物が多くて面白いですよ。
うちの地区は、炒り大豆ではなく、殻付きピーナッツで鬼は外~♪します。
玄関に落ちても、中身は綺麗綺麗なので美味しくいただけます。
ピーナツでOKなのですから、小袋入りのお豆でも、きっと邪気は払えていると思いますよ。
「うーん納得」と思いますもん
いり豆を使うのですよね~
今時はポップコーンまいたり豆の小袋をそのまままいたりしてますよね~
やはり伝統を伝えないといけませんよね~
うちも家の中は袋のまままきましたが・・・・
海馬KUNって見るとwktkするんですが(笑)
それはまぁいいとして、このお話、日本昔話で見ました確か。
まぁ事の起こりは爺さんが、軽くつぶやいた「嫁にやる」なわけで。
鬼は別に娘を強奪したわけでも無いんだけど、何故か悪者っぽい扱いで。
これ見た時の小学生だったと思うけど、
「でもお嫁さんにあげるって約束だったのに」と
何だかもやもやしましたっけか(約束は守らないとね。笑)
そして、やっぱ妹の方が賢いんだな、とも。
・・・ちょっと哀しい思い出が蘇って来たので、
重石つけて海馬の底に沈めてきます。
今日のおやつは、炒り豆して豆板でも作ろうかな(笑)