Nicotto Town


ピーターパンとさようなら*


優しくない僕の、最高の優しさ。





「泣かないでよ。
 だってあれは、きみのせいじゃないだろう?」


部屋の隅で丸くなっている背中に向けて呟けば
「やさしいね。」なんて言葉が
涙目の微笑みとともに返ってきた







(優しい?・・・ぼくが?
 ただ単純に五月蠅かったのと泣く理由が理解不能だったから言っただけで
 正直、きみのことは何にも考えていなかったのに)

でもまぁ、とりあえずきみは泣き止んだ
それでいいか。







( 本当の感情をことばにしないことくらい
  本当は優しくない僕にだってできる )




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