東の聖獣、西の妖獣
- カテゴリ:日記
- 2013/04/05 10:50:05
迦陵頻伽(かりょうびんが)。
サンスクリットでは kalavinkaで、それを音訳したのがこの名前だ。
上半身は美しい女性、下半身は美しい鳥の姿をした仏典上の聖獣。
その声は仏の声を表すとも言われている。
私見だが、もとはインドの神話に登場した女神なのだと思う。
それが仏教にとりこまれたんだろう。
シルクロードの交易とともに、この迦陵頻伽は東の果てにも。
そして西の果てにもたどり着いた。
東では聖獣とされ、あるいは仏の仮の姿とされた。
羽衣をまとった天女のモデルともされた。
かたや西では、ギリシア神話に登場する妖鳥ハーピーと同一視されたようだ。
怪しくも美しい声で人を惑わし、襲う獣におとされた。
伝言ゲームですらまともに届かないからね^^;
洋の東西じゃよくあることだけども。
まったく吉凶、正反対の意味合いで扱われることが多い。
柘榴や龍にしても…。
たぶん、一神教と多神教の違いでしょうね。
アニミズム基本の多神教は、比較的おおらかじゃないでしょうか。
だから東洋はなんでもありみたいなw
柘榴の薀蓄はまたの機会にw
∮エイジ∮ さん
キリスト教以前の古き神々。
とくにオリエントの古代の神々は、おしなべて悪魔扱いされてますね。
そそ。、所変われば品変わる。
神様も場所によっては、性格が変わるしね^^;
西洋と東洋じゃ落差ありすぎやろ~って思う。
ちっちさん
日本国内でも、言葉、食、風習といろいろ違いがありますもんねー^^:
ワールドワイドならさらにそうですよ。
にしても、怪物と天女じゃ違いすぎですw
セレイユさん
いわゆるサイレン(セイレーン)のことでしょうか?
下半身肴は、マーメイドになってますけども。
…日本の人魚は、なかなか怖いみたいですね。
西洋はキリスト教がなにもかも駆逐しちゃいましたからねえ。
パズスやティアマトのように異教の神を
悪魔とみなすのは珍しくないことだったのではないかと思いマス。
宗教観はともかく、西のほうはヒト型以外の人ならざるモノは悪役っぽいのが多くなるのかしら・・・? アジアがわりとおおらか(というかなんでもアリ/笑)なのかな・・・(くすくす)
次は柘榴のお話をお願いします~ (^o^)丿
中世まではどちらもアリだったようです。最終的に鳥型の方が残ったけど。
ドラゴンもそうだけど、西方って聖獣に冷たいですよね。
これまたずいぶん極端な方向へ^^;
空想上のものでも、食べ物一つとっても、どうしてこうまで変化するんでしょうねぇ?
まぁ、だからこそ文化って面白いのかもしれませんが^^;
伝言ゲームですら…
めっちゃ(゚ー゚)(。_。)ウンウン頷いてしまいましたww
神話の神様って、国や時代が変われば同一視されたり、全然別の存在に
すり替わったりするのって、ごく普通なんだよね~
それにしてもハーピーと天女……^^;