ども、こんばんはm(_ _"m)ペコリ

えっと、数日前のブログにカキコいただいた、某女王様から、「なぜ反論しないの？」

とお話があったので、まぁ、自分なりの知ってることと体験したことを、何の感情もいれずに書きます。

そのカキコとは、毎日新聞がネット配信した記事です。

要約すると

「除染作業員、日当１０００円。作業員への支払いが中抜きされる多重下請け構造。ある建設業者は「うちに下りてきたときには危険手当分はなくなっていた」と証言する。この建設業者は知人の業者に仕事を丸投げしたといい「給与をたたかないと（削らないと）利益が上がらない。結局元請けのゼネコンがもうかる仕組みだ」と嘆いた。」

って記事。

この記事ね、僕も読んでました。

へ～、そうなんだ、そんなことをしてるんだ、ゼネコンって。

ってね。笑いながら読んだものです。

元請ゼネコン。。どこのゼネコンの話なんでしょうかねぇ？

この記事ね、一切、会社名が出てきません。

工事名も出てきません。発注者も出てきません。どこで作業していたのか地名すら出てきません。

ただ、ゼネコン。下請け。という一般的な名称で記事を書いてます。

信用できますか？僕は信用できません。

以上

さて、僕が新聞を信じなくなったというか、鵜呑みにしなくなったのは、若いころ、カッコをつけて、主要新聞（読売・朝日・毎日・日経）とニューズウィークを読んでたころがあります。

ここでね、わかっちゃったことがあるんですよ。

みんな、書いてることに対して、事実を伝えているとは思えないことが多くありました。
４誌があることについて書いてるんだけど、それが、みな、ニュアンスが微妙に違うんですよ。まったく、逆のときもある。

そして、具体的な企業名や日時や事実をぼかして書いてることが多いってことがわかったんですよ。

１００％嘘を書いてるってわけじゃないんですけど、６０％くらいなのかなって。

あとの４０％は事実と相違しているってね。

ネット社会になってもっとひどくなりましたよね。事実なんて、そこの当事者にならなきゃ、わからないですよ。今の時代。

テレビを見て、お茶の間のみなさんは、ゼネコンって腹黒いなぁと単純に思うかもしれません。

でもね、ゼネコンって給料も１０年以上上がってないし、どんどん縮小してるんですよ。

うちの会社も年間５０００億円を超える仕事をしてたのが、いまや３０００億です。

腹黒かったら、こんなことになりますか？

じゃぁ、誰が悪いの？思われるでしょ。

先ほどの記事に「丸投げした。」という言葉がありましたよね。

「丸投げ」→自分の会社で一切、仕事をせずに数％のお金を抜いて下請けに出すこと。

この言葉、建設業法で違反とされています。

この建設業法、とてつもない法律です。

違反した場合は、たとえ、下請けの会社の社長が勝手にやったとしても、元請（ゼネコン）が罰せられます。

どんな罰が下るかというと、指名停止となります。

指名停止とは、数ヶ月の間入札資格を剥奪されます。

指導監督を怠ったと。

僕ら（ゼネコン）は、そんなことするわけがありません。

もうひとつ、建設業法にすごい法律があります。

僕らは、１次下請けに工事費を払います。１次下請けは２次下請けに工事費を払います。
２次下請けは、３次下請けに工事費を払います。しかし。３次下請けの作業員に賃金が払われなかった場合、（３次下請けの社長が持ち逃げとか不払いとか）元請は、その作業員に賃金を支払う義務があるんです。

すでに支払ったにもかかわらず、また、払わなければいけないのです。

僕らは、記事に書かれているようなリスクを犯すと思いますか？

年間３０００億の仕事をしてるんですよ。そのうちの１件でもそんなことが起きたら、３０００億の売り上げを失うんですよ。

やるわけがありません。

ゼネコンが悪いって書いた毎日新聞の記者さん、事実を書きましょうよ。もっと、しっかり取材してね＾＾