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TAKEのつぶやき


☆光行差

天体を観測する際に観測者がいる天体が移動していると、観測する天体は観測者の移動方向からズレて見えます。そのズレのことを光行差と言います。このことは雨に喩えて次のように説明されます。

雨が垂直に降る中を歩くと雨が斜めに降ってくるように見え、歩くスピードを上げると雨はさらに斜めから降ってくるように見えます。実際は、この雨は斜め前方から降ってきたように見えるだけで、ずっと垂直に降っています。
これと同じことを宇宙に当てはめてみましょう。雨を遠方にある恒星から届く光に、歩くことを地球の移動に置き換えます。
すると、恒星からの光は雨粒のようにまっすぐ地球に到達するのですが、地球は約30キロメートルの公転速度で恒星からの光の中を移動しているため、星の見える方向が違ってくるわけです。

光行差は1728年にブラッドリーによって発見され、このことで地球の公転が明らかになりました。




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