Nicotto Town



ダイアリー・オブ・ザ・デッド

自宅鑑賞メモ。

ジョージ・A・ロメロ監督によるB級ゾンビホラー。

危機的状況でも人間同士で争ってばかりいる生者に対する皮肉のように、
「死霊のえじき」では、感情らしきものを持っているようなソンビが登場し、
「ランド・オブ・ザ・デッド」では、人間性を回復したかのような仲間の復讐をするゾンビが描かれましたが、
今作は、原点に帰ったかのようなのろのろゾンビちゃんです。
はっきりした理由もなく死者は生死の境界線を越え、ゾンビとしてよみがえった死者は生者を襲います。

低予算、短撮影期間(20日間程だそう!?)が頷ける見事な仕上がりです。
手持ちカメラによるP.O.V.(主観的視点)方式の撮影。
全体的に地味な映画で、グロイ映像演出は比較的控えめ、映るゾンビちゃんの数も少なめです。
映画の賛否は分かれそうですが、ロメロ監督の皮肉でびみょうな笑いのセンスは冴えています。

有名俳優の出演はありませんが、カメオ出演者は豪華です。
スティーヴン・キング、トム・サヴィーニ、エンティン・タランティーノ、
ウェス・クレイブン、ギレルモ・デル・トロ、サイモン・ペッグ。
声の出演だけらしいです。まったくわかりませんでした。
気になるけど、カメオ出演探しにもう一度観る気は起きません。

同じP.O.V.(Point Of View)の「クローバーフィールド/HAKAISHA」とは違って、
撮影しているのがプロを目指している学生なためなのか、わりと見やすい?映像です(笑)
もっとも、この映画は一人のカメラマンが撮影した映像だけではなく、
ニュース映像や監視カメラの映像、ネットに公開されている映像等が繋ぎ合わされています。

大学の映画学科の学生達が山奥でホラー映画を撮影しているときにそれは起りました。
死人が生き返って人を襲うというニュースに半信半疑で山を下りた学生達がそこで目にしたものは・・・。
今起っている状況を全てカメラに収めてようと決意した彼らは、
世界へ公表するという義務感と使命感に燃えてしまったためか、
ゾンビに襲われる心配よりも、まずカメラの充電の心配。
仲間がゾンビに襲われていても、とにかく撮影。
さっそくネットにUPし、公開映像のアクセス数に喜んんだりもしますが、
ネットには彼らの映像だけではなく世界各地からゾンビを撮影した映像が続々とアップされていきます。
そして、公開される映像は”人間を襲うゾンビ”から”ゾンビを退治する人間”に。
ラストは「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のようです。(←たぶん。記憶があやふやです。)
果たして人間は生き残るに値するのか?
人間って、何があってもけっこうしぶとく生き残りそうよねと思ってしまいます。

ロメロ監督のデッド作品。
「ランド・オブ・ザ・デッド (Land of the Dead)」2005
「死霊のえじき (Day of the Dead)」1985
「ゾンビ (Dawn of the Dead)」1978
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド (The Night of Living Dead)」1968

【Diary of the Dead】2007アメリカ


未鑑賞のP.O.V.ホラー映画。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト(The Blair Witch Project)」1999年アメリカ公開
「●REC/レック(Rec)」2007年スペイン公開。
「QUARANTINE」2008年アメリカ公開。RECのハリウッド・リメイク。

アバター
2009/08/03 23:31
>まかろんサマ ということは、あのものすごいぐらぐらする「クローバー・フィールド」より
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」はぐらぐら度はマシってことですね。
アバター
2009/08/03 20:38
~オブ・ザ・デッドシリーズはあまりにも数が多くてどれをみたかももはやわからなくなっている今日この頃です。
ただ、ワタクシものすごく画面よいする体質らしく「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」は開始10分、
「クローバー・フィールド」にいたってはプロモーションビデオだけでギブアップしてしまった経歴が…
こんな体質じゃなきゃがんがんみたいのに。。。T_T



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