自動車のTOYOTAが空前の増収に沸く一方、家電のSONYは役員ボーナス全額返上の苦境に立たされている。
　しかも、VAIOシリーズのフラッグシップ、Zシリーズが直販から消えた。
　SONY,そんなにヤバいのか？
　原因は？ググれば、いくらでも出て来よう。
　永ちゃんをCMに使って売り込んだブルーレイの伸び悩み。
　レノボやエイサー、エイスースといった、中韓台メーカーの安いPCに押されて、VAIOの不振。
　等々。
　オレはXP時代からのPC参入組だが、かつて、VAIOといえば、憧れのブランドだった。
～いつかはクラウン～というTOYOTAの名コピーがあるように。
　オレも、いつかはVAIOのPCでブラウジングするんだと思っていた。
　つうかさあ、SONYそのものが、オレには特別なのよん。
　齢がバレるが、少年時代に、貯金とお年玉を全部はたいて買った初代ウオークマン。タクシー初乗り330円だった時代に、26000円したんだぜえ。
　しかあし！その音質の凄さ。オーディオ少年だったオレは、自室の音を、カセットテープレベルで街に持ち出せることに満足し、もちろん愛用のSONYHFカセットに、当時全盛だったフュージョン音楽（ナベサダとか、ウエザーリポートとか、増尾良秋とか）を録音して、通学時に聞きまくった思い出がある。ほぼ毎日2~3時間再生して、3年近くモーターがヘタらなかったんだからすごい。オレの中のSONY伝説は、そこから始まった。
　しかしオレは、家電マニアではなかったので、以来、SONY製品とは縁がなかった。だって、高いんだもん。
　で、昨年の１月に、ようやくVAIOを買ってみた。ブルーレイ欲しかったし。
　でも、裏蓋に、中国製って書いてあったのには幻滅。もちろん、海外生産なのは薄々分かっていたけれど・・・。そのVAIOSは今、オレの手元にはない。
　そこで、オレは、SONY起死回生案をここに宣言する。
　製品の国内生産？最高級化？あまり意味がないように思える。HPだって国内生産してるが（何せ合併相手が横河電機だし）、やっぱPCは伸び悩んでいる。最高級化に関しても、家電、特にPCは、サイクルがどんどん短くなってきているから、高級なものを長く使う志向は薄れている。だって、マックブックエアー使う人は、CPUが変わるごとに買い替えるんでしょ。
　ここは一発！
　ジョブズの夢を、地で行くのである。
　え？何？
　自叙伝からも明らかなように、ジョブズは、インド、特にヒンドゥー的な思想から、非常にインスパイアされた。
　ITの次の中心は、インド、と言われているが、上下水道ガス電気などのインフラや、治安の面で、うまくいっていない面もあると聞く。
　SONYよ、日本政府と手を組み、インドのある都市のインフラを整備し、治安の安定を図り、そこに拠点を移すのだ！何せインドは、２５の段まで掛け算を暗記するというスゲエ国。奨学金制度を設けて秀才を集まれば、ジョブズ以上の天才を囲えるかも？
　そして、アップルなんて目じゃない秀逸なIT機器を創造、世界に売り出すのだ。
　今の段階では、まだ、インドが日本と組めば、１０年スパンで、ITの世界でアメリカを凌駕できるとオレは思う。まだ、パートナーが現れていないと推測できるから。
　それは、日本人社員が、あの、支離滅裂な民たちの国で暮らす覚悟があるかにかかっている。
　会った当日、２時間ぐらいしか経過していないのに、「頼むよ。１００ドル貸してくれ」って、無表情な顔で頼んでくるあの人々に（もちろん速攻で断りましたが）。