黒猫目日記82 (恋を叶えるピンクのバラ)
- カテゴリ:日記
- 2013/06/01 17:31:44
ある日「人魚の海の人魚姫」なるお方より書簡が届いた。
何でも恋しい方を追いかけて遥々この街まで泳いでこられたそうな。
溺れかけた人魚姫様をお助けなされた波乗り王子様に一目惚されたそうだが、水の中では自在なはずの人魚を溺れさすとは如何なる大波であろう。
はたまた、その波を物ともせずに乗りこなし姫を助けられた波乗り王子様とは一体どのような勇者であろうか。
ううむ(;ー_ー)気になる。
街に出かけると広場に見慣れぬ動物がいた。声をかけると人魚姫様の執事だと云う。
「わたくし、人魚姫の執事をしておりますアシカさんと申します。どうか姫様の為にお力をお貸しください」
「人魚の恋を叶えると言われるピンクの薔薇の種を貰って頂けますか?人魚の伝説ではたくさんこのバラを咲かせると恋の願いが叶うとされております」
「しかし、我々海の者には花の育て方が判らないのです。何卒、姫様の為、見事なバラを咲かせてやって下さいませ」
何と!貴方もお仕えする姫の為に尽くして居られるので御座いますか。
「思い込んだら一途な姫様で御座います。執事としてできる限りのお役にたちたいと思っております」
わかりますぞ!それがしも主君の姫に使える身、執事殿の心意気感じ入り申した。
よろしい。できる限りのお力添えをさせて頂きましょう。
島中をピンクの薔薇で覆って差し上げましょうぞ。ドーンと☆⌒(  ̄▽ ̄)ノ-3 お任せあれ!
まさか人魚姫があんな性格だったとは(ーー;)