Nicotto Town


なんでもないこと


「作画汗まみれ」を読んでみた

改訂最新版の文庫本が出てたので読んでみました。
ご存じの方も多いと思いますが、「未来少年コナン」とか「ルパン三世」を手掛けた
アニメーターの大塚康生さんのアニメとの出会いとこれまでのことが細かく書かれた本です。

日本のオリジナルアニメーションの変遷を実体験を通して書かれております。
スタジオジブリ作品で世界にも誇れるまでには本当に紆余曲折あったんだなぁと
つくづく感心しっぱなしでした。
日本で初めてTVアニメを手掛けた手塚治虫の「鉄腕アトム」の話とか、アメリカ型のアニメーション製作法と
日本型の製作法の違いなど、言われて初めてわかったこともあり、大変勉強になりました。
(アニメーターではないですが・・・)

一つ例を挙げるとアメリカ、特にディズニーはとにかく動きが派手で常にボディランゲージで
表現しているのに対して日本はどちらかというとドラマ的な動きが多い。
国民性(アメリカ人のしぐさとか)もあるけれど制作規模が小さかった日本ではなるべく
コマ数を減らしつつ、効率よく作っていかなければいけなかったことがこういった違いを
生み出したわけです。確かになるほど、口パクとか止め絵とか日本のアニメの特徴かもしれません。

最近のアニメは良く動くし、CG技術も向上してほとんどセル画に違和感なく溶け込んでいて
見やすくなっていると感じます。
CGはCGなりにモデリングとかいろいろ大変なんでしょうけど。
(新しい宇宙戦艦ヤマトもすごく恰好いいし)

しかし、アニメーターっていう職業はただ絵を描くだけではなく、役者のような演技力とか
観察力、そして集中力が必要な大変な職業なんだなぁとつくづく実感しました。





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