パンプス
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/06/04 05:13:29
玄関に脱いだ
靴を眺める
彼が大好きだった
リボンのついたパンプス
彼が買ってくれた
一目で気に入った
足にぴったり合った
リボンのついたパンプス
何度も履いて
形も変わってしまって
でも彼に会う時はいつも履いて
コツコツと音を立てて
夏になると
サンダルに変わって
ちょっとさみしそうに
靴箱に収まる
何度も修理して
きれいに磨きこんで
大切に履いて
あなたが喜んでいたのに
何が悪かったの
私が悪かったの
理由を言って
さよならなんて言えない
別に好きな人ができたのね
その人にも買ってあげるの
お気に入りの
するりと履ける靴を
思い出の品になった
悲しい靴だけど
涙でうるむけど
履いて歩きたい
リボンのついたパンプス
ありがとうございます。
おしゃれはまず靴からって言いますよね。
洋服店の店員さんも、靴を見て、客層を決めるらしいです。
おろそかにできませんね。
私も靴には気を使いたいと思います。
パンプスも形が変わってしまうほど履きこんでいるところと、
フィットしているよさが
なんともいい感じです。
靴って人生とか、履いている人の型をとっているようで
服や装飾品よりも
その人となりを表しているかのようですね。
また靴を題材に書いてください^^
ありがとうございます。
思い出の品、捨てててしまうのは辛いですね。
何時か想いでも薄れていくでしょう、パンプスの傷みと共に…。