ドラマ【家族ゲーム】
- カテゴリ:テレビ
- 2013/06/20 11:41:04
【感想】最後、何とか再生に辿り着いた沼田家。崩壊までの経緯がとても念入りに描かれていたのに対し、少し唐突なイメージは拭いきれませんね。まぁ、最終回までどうなるかわからないのは、連ドラのパターンではありますが。最終回の視聴率は16.7とまずまずでしたが、平均は12%台でイマイチ。このドラマはもっと評価されていいと思うなぁ。フジとしても名作のリメイクだし、主演は嵐の櫻井なので、17%くらい、それが無理なら15%はいくと考えてたんじゃないでしょうかね。二宮主演のフリーター、家を買うは平均17%でしたしね。しかしドラマの新枠(実際は復活らしいけど)だったこと、裏にもドラマがあったこと、嵐ファンの中でも櫻井の演技の評価はそれほど高くないということなどのハンデが、モロに出てしまった感じがあります。さて、今回よかったのはやはり、茂之がイジメを克服したところです。イジメられていたのだけでなく、イジメる側に回っていたのを克服するのは、すごく難しいような気がします。もちろん現実ではあんなにうまくいくとは限りませんが、それまでの茂之の環境、昔イジメられていたこととか、それを克服して親友が出来たことなどを丹念に描いてきたので、私はあのシーンにも納得が出来ました。これが家族が再生するきっかけになったわけですが、実際再生の旗手となったのは、慎一だったと思います。ドライでシニカルだった彼が、痛みを知り、挫折を知り、吉本の過去を知り、自分は本物の吉本のような人間になりたくないと願った。優等生面をしていた頃は、誰かを思いやるなんてことは考えてもみなかったのでしょうね。しかしいろいろ経験した後、いろいろ見えるようになった。母が毎日家族のために美味しい食事を作り、快適な生活空間を維持してきたこと。彼女がいつも自分のことを考えてくれて、こんな自分でもまだ好きだと言ってくれたこと。不出来な弟でしかなかった茂之が、勇気を身につけたこと。一茂がついにプライドを捨て、食べていくため今までやったことがないような職種についたことなど。自分の周囲には愛すべき人しかいないことに、気づいたのでしょう。一番変わったのは恐らく一茂ですね。あの年齢の男性がプライドを捨て自分を変えるのは非常に難しいです。一茂も恐らく家族に感化され、つまらないこだわりを捨て、本音を話せるようになった。初回でクビにした同僚と、とても正直に話していましたね。実はあの同僚を演じていた宮川一郎太は、松田優作主演の家族ゲームの映画で、茂之を演じた俳優さんです。家族ゲームは元々小説で、松田の映画の他、2回TVドラマにもなりましたが、今回のこのバージョンは、松田の映画への強いオマージュが含まれていたように思います。例えばBGMの使い方にしてもそうで、映画では一切のBGMが使われていませんでしたが、このドラマでも無駄なBGMはほとんどなかったですね。それだけに時折入るBGMがとても印象的でした。この点からしても、恐らく長渕版ドラマへのオマージュは一片たりともないなとw 見たことはありませんが、挿入歌まであったそうですからねぇ…。このドラマもさすがにエンディングは嵐でしたが、違和感はありませんでしたね。またティルトシフトと呼ばれる実際の風景をミニチュアのように見せる手法を用いた映像も見ていて楽しく、毎回最後まで見入ってました。
これも嘘ということもありえますね。最後に含みを残して終わりましたし。
そして吉本が勤務していた中学は廃校になっていて、
もう満足に調べることもできないんですよね。
ハッピーエンドは予定されたものだったんでしょうけれど、
予定調和とはいえ、純と愛のような酷いストーリーに酷い終わり方よりは
いいかもしれないですね。
家族の再生は、簡単に進んでしまったのですが、壊すよりも再生する方が大変なはずですよね。まぁドラマだからハッピーエンドのほうが気分がいいし、再生していく場面を見て、心が温まりましたね。
私も最初は見るつもりはなかったんですけど、
初回ついチャンネルを合わせてつい引き込まれてしまいました。
私途中から見たんですけど
超面白かったです!