世界遺産と富士山
- カテゴリ:日記
- 2013/06/24 20:26:50
富士山が文化遺産に登録された……と。
「自然遺産」での登録を否決されてから、苦節ン年語誌の悲願……だったのだろうか?
今晩の「クローズアップ現代」が「世界遺産 富士山は守れるか」ってのがテーマだったけど……。
山の荒廃を心配して、保全の原資として入山料を提案する山小屋経営者代表と(どうしてかわからんけど(まぁ、来訪者減を危惧してだと思うけど))入山料に反対する土産物屋代表。
信仰の場として提案したのを受けて動力船がいることを疑問視したICOMOS(国際記念物遺跡会議(ユネスコの諮問機関))の指摘の説明を県に求め、自分たちの生活の死活問題だと声を上げる遊覧船業者。
ここでも「人間の生活vs自然保護(だけではないけど)」という問題が燃え上がる。
さらには、観光業者や何やらが流れ込んできて、本来の指定理由である「伝統的な文化と街並み」が失われつつある中国の事例、交通渋滞の解消のための橋をかけるために「伝統的な街並み」に冠せられた「世界遺産」を返上したドイツ・ドレスデンの事例(ドレスデンの事例は、住民自らの決定だから、悪いとは言えない……と、思う)。
結局、「世界遺産」ってのは、守るべき「モノ」とそれを守り伝えようとする「意思」の両方があって、はじめて成り立つものなんじゃないかって思う。
「観光収入」とか「地域振興」なんてのが、先に立っちゃ、ダメなんじゃないかなぁ。