Nicotto Town


ひまわり畑を眺める一匹猫


うたかたの夢

それはまだ、私に不思議な力が残っていた少年時代のお話。

私には、私が生まれた翌年に14歳の若さで亡くなった叔母がおりました。
名はよっちゃんといいました。
よっちゃんは生まれたばかりの私の事を、たいそうかわいがってくれたと聞きます。
しかしながら、よっちゃんは当時としてはまだ治らない病気であった膠原病を患っていたのです。
もう治らないと宣告された、よっちゃんの母であり私のばあちゃんは、仲の良くなかった私の祖父を置いて、私とよっちゃんを連れて旅行へ出掛けたらしいです。
そして私が1歳を迎えた夏の日、よっちゃんは帰らぬ人となったのです。

よっちゃんが旅立って18年後。
私の19の春の出来事。
私には2人姉妹の従姉妹がおり、その家の雛段を私の家に飾る事になったのです。
我が家はスペース的に余裕がありましたので、その年だけお願いされる形になりました。
ところが、3月3日を迎える1日前の2日の日、雛壇は持ち主の都合により片付けられる事になってしまったのです。
少し賑やかだった我が家は、その日からいつもの寂しい部屋に戻ったのです。

出来事は雛壇が片付けられた夜中に起こります。
ちょうど0時を回った時、私は何かの力によって目覚めます。
目覚めたのですが、身体は動きません。
いわゆる金縛りと言うヤツですね。
唯一動かす事が出来る目で周囲を見渡すと、私の上に白いモノがぐるぐると飛んでいるのが見えるのです。
不思議と恐怖感と言ったものは感じられません。
その白いモノは、私の周りを回ったり、部屋の隅々を回ったり、まるで何かを探しているかのようでした。
やがて私は身体の自由を取り戻し、白いモノは消えていました。
時計を見ると0時を10分ほど回っていた時刻だったのです。

翌日の夜・・・
私は再び目覚めさせられます。
昨夜と全く同じでした。
身動きの取れない私の周りを、白いモノが回っています。
いつしかその白いモノは、玄関の方へ向かって消えていったのです。
時計を見ると、昨夜と全く同じ時刻。
翌日からそのような事はなくなりました。

もしかするとその白いモノは、よっちゃんだったのではないかと思うのです。
よっちゃんは我が家に雛壇があると知り、我が家を訪ねて来たのです。
しかし雛壇は2日に片付けられていた。
探していたのは雛壇で、私に一緒に探して欲しかったのかも知れません。
数日後の休日。
私は雛人形を持ってお墓参りに出掛けました。
よっちゃんに雛人形を見せてあげるために・・・。

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2009/08/11 23:02
西の魔女さん
はい、私が可愛い甥っ子です。
そうですねぇ、14歳ですから思いっきり女の子ですよねぇ。
せっかく来てくれたのに、雛人形を見せられなかったのが私としても心残りでしたから。
当時住んでいたのが静岡県沼津市だったのですが、山梨県大月市のお墓まで行って参りました。
19で車を持っていましたので、ドライブ感覚で行きましたよ~!
優しさねぇ、私は持っていませんが息子には持ち続けて欲しいものです、はい。
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2009/08/11 17:58
可愛い甥っ子と探したかったのね^^
亡くなっても女の子の魂は女の子の夢を追うのでしょうね。
お人形を見せてあげる優しさも子供ならではだけど
心眼は失っても、優しさは失いたくないよね。
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2009/08/08 23:05
akemiさん
魂ねぇ、それがわかったら本当に楽になれるんですけどね。
もしかすると、肉体が滅んだ時点で魂も無になってしまうのかも知れません。
もしも魂が永遠に存在できるとするならば、矛盾が生まれるんですよ。
地球と言う星にも寿命があるって聞きます。
地球と言う星が無くなってしまったら、魂だけが宇宙に漂うのでしょうか?
そんな風に考えると、寂しくて仕方が無いですね・・・。

私はその人を知る人が全て亡くなるまで、魂は存在すると思うのです。
誰かに思い出してもらっているうちは、魂も絶対に存在する。
そういう人が居なくなった時点で、魂は消えてしまうかあるいは輪廻転生するのではないかと。
まぁ、そんなお話はさておき・・・。

最近では全く金縛りなどに遭うことは無くなりました。
以前はとても怖い体験もしたんですよ。
息子がもう少し小さかった頃に、壁に向かって「こんにちは・・・」と言っていたのを思い出します。
小さい頃はそういった力を人は誰でも持ち合わせているのかもしれませんね・・・。

akemiさんにとって、おばあさまが守護霊なのかもしれませんねぇ。
私の守護霊は、よっちゃんだと思っています。
最近は新米守護霊が、もう一人加わってくれたかもしれません。。。
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2009/08/08 18:17
魂はどこにあるんでしょうね。
私はおばあさんにかわいがってもらいました。
いまも私を見守ってくれると信じています。
でも、最近ちょっと顔向けの出来ない状態かな?^^;
おばさんもいつまでも招き猫さんを見守ってくれているんでしょうね。
金縛りはあったことあります。
怖かったです。
それより、試験勉強中に眠気に襲われたとき
体をひっぱって起こされる体験がありました。

霊感はだんだん弱くなるのかな?
感性が鈍くなるのかな?
霊であってもそばにいてくれると信じたいですね。
魂は思いだとおもうから。
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2009/08/07 19:58
きなこさん
現在は死ぬような事は無いにしろ、まだ治らない病気なのですね。
いずれは治す力を人類は得ると信じています。

あら、カナ縛られましたか。。。
私は最近では全く逢っておりませんなぁ。
なるほど、縛られる状況も一大事ですよね。
イケナイビデオとか見ている最中なんかだと、目も当てられませんな。

叔母上。。。
愛してくださっていたと聞いています。
最近では来て下さっても私にはそれを感じる力が無くなっていますゆえ、寂しい想いをしているかと思います。
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2009/08/07 17:26
私も膠原病なのよ。
遺伝では無い病気とはいうものの、父もそうなのね。
治らない病気だけど、それでもつきあってはいってます。

昨日、カナ縛られました。

ユー管見ながらです。
困ったもんです。
そんなカナ縛られ方は、本意ではありません、しかもドランクドラゴン見ながらです。

叔母さま、よっぽどアナタが好きだったんだね、だからいらしたのね。
ひな人形だけの所為じゃないね。



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