ドラマ【八重の桜】
- カテゴリ:テレビ
- 2013/07/01 16:30:35
【感想】ついに会津籠城戦が始まりました。八重は砲弾が降り注ぐ中、少年たちを率いて八面六臂の大活躍。そして城下では白虎隊が自刃、西郷家の女性たちが集団自殺など、悲惨な出来事が続きます。しかしこれは悲劇のほんの一端であり、実際にはもっと酷いことが行われていたようです。ネットでちょっと調べただけでも、目を覆いたくなるような事実が書いてあります。まぁでも、この戦争は150年前という、比較的近い年代で起きたもので、当時の記録がたくさん残っているからわかっていることも多いのでしょう。人間てあまり学習する動物ではないので、数百年前ももっと前も、戦争での蛮行は大して変わらなかったんじゃないかと思います。ただね、逆に150年前という近い時代だからこそ、こういう酷いことを日本人が同じ日本人にしていたというのが、怖いですよね。前回まで、私は何故会津が早い段階のうちに完全に降伏してしまわなかったのか、疑問だと書きました。そしてこうなってしまったのも容保が暗君のせいだと。まぁ今でもその思いは変わらない部分もあります。容保が腹を切って家臣が恭順の意を示せば、いくら新政府でもここまで酷い会津攻めを行ったりはできなかったでしょう。しかし、やはり新政府としては、挙げた拳を振り下ろす場所が欲しかったんですね。長州閥にしてみれば、今までずっとやられっぱなしだった恨みを、会津で晴らしたいと。薩摩や土佐も、新政府という新しい枠組みを作るのに、まだ旧幕への思い入れがある藩をすべて従わせるため、会津という格好の対象を血祭りに上げて、見せしめにしたかったという思いがあったと思います。ただ、新政府としては、対外的な備えを重視し、内戦をして国内の戦力を削ぐべきではないと考える人もいたのではないかと思います。ただどうしても、こういう時は急進派が調子に乗ってしまう傾向がありますよねぇ。つまり、この戦争はやはり起こるべくして起きたものであり、もしこうだったら…という仮定には、あまり意味がないんじゃないかと、今回見て思うようになりました。もちろん会津の負け戦だということはもうわかりきっていますから、悲惨な場面ばかりですし、陰鬱な雰囲気ではあるのですが、八重の獅子奮迅の働きが時折挟まれることにより、少しは救いが見えますね。明治維新は無血革命などと言われていますが、東北でこれほどの多くの血が流された、日本史においても稀有な激戦があったことを、このドラマを通じ、日本人は自覚しないといけないと思いました。ちなみに原発存続を訴える現安倍首相は、ご本人は東京の出身ですが、直系の先祖は山口出身です。たった150年前の出来事ですからね。今でもまだ、何かが根底に流れているのを感じざるを得ませんね。
新政府軍もそれに似たようなことをしていたとか、他にもいろいろと…
私も、ドラマ中に八重や会津藩士たちが「会津」「御家」「お城」を守らなければならない
と言うたびに、数多の人命より大事なそれは、一体なんなの?と思ってしまいますね。
しかしそれが当時の武士道だったのでしょう。
尚之助と何故別れてしまったのかは諸説あるようですが、恐らく戦後の混乱で、
離れ離れになってしまったのではないかと思います。
お互い、相手の居場所どころか生死すらわからない状態だったのではないかと…
・・・、え、ドラマのあれより?!ですか。。。
自刃のシーンは泣けてしまいました。
最初は容保は孝明天皇、徳川に忠誠を尽くした人って、そんな少し甘い評価で見ていたのですが、
やっぱり、犠牲が大きすぎて、容保が若き命や女子供を守れなかったことに腹がたってしかたないです。
この後、何か救いはあるのでしょうか?
あと、庄之助様となんで別れてしまったのかが、気になります。。