夏の忘れもの
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/07/03 05:39:40
もうすぐ海開きの海岸
海水浴客でにぎわう
浜辺を一人歩く
私はいったい誰
海岸線を歩く
二つの寄り添う足跡
波にさらわれそうで消えず
ゆらゆらと揺れながら
夏の恋の忘れもの
秋の風に揺れながら
深まる季節の行く先を
深い想いをどうすることもできない
あぁ この想いを
夏の日に戻したい
空高く輝く星の下に
時計を巻き戻したい
でもそれはかなわない
わかれと言う三文字が
どうしようもなく 逃げることもできず
二人に降りかかる
愛を抱えたのは私
あなたは季節の旅人
旅人は帰っていく
安らぎのあるわが家へと
一人歩く海岸線
揺れる足跡一つ
もう恋はしないと
心に決めながら
新しい時を迎えながら
揺らめく自分が悲しい
ありがとうございます。
夏の終わりが恋の終わり。
二つの足跡も一つに。揺らぐ心が波のようです。
二つの寄り添う足跡が、一つになって揺れる。
「わかれ」という文字。
とてもいいですね。
ありがとうございます。
なんででしょうね。
夏はひと時のドラマを運んでくるもの。
残された方が涙を残すけど、いつかしら強い愛に巡り会えるでしょうね。
なんでわかれたんだ…?