運命
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/07/05 12:50:16
朝からの雨があがって
きれいな虹が出た
あの虹のふもとあたりに
あなたがいるのだろうか
「お別れさ
もう帰ってこないから」
そう言って行ってしまったあなた
止めることもできなかった
どこを歩いていようと
私は気持ちが分かる
あなたは多分恋しいのだ
暖かな人の心が
何があったのか
私には何も言わなかった
そんなことはどうでもいい
あなただけが恋しい
携帯電話なんて洒落たものも
持っていかなかったあなた
どこの空の下にいようとも
私とつながっている
でも
いつまで待てるだろうか
そんな不安がよぎる
いずれ人の流れの中に入るのだろう
せめて今だけでもいい
あなたのことを想っていたい
「お別れさ」
そんな言葉は捨てた
今もこの空を
あなたも見ているの
何時か運命に従うとしても
あなたのことは忘れない
ありがとうございます。
すれ違う歯車、そんなものでしょうか、
お互い、なくてはならない歯車だけど、一緒にいることはできなかったんですね、
お互いにずっと一緒に居られることは凄く難しいことなのかも知れない。