「歴史」に学ぶ
- カテゴリ:日記
- 2013/07/06 18:28:20
ガンダムがわかれば世界がわかる
多根清史
宝島社新書
本邦初の「宇宙世紀の政治経済学」(裏表紙より)(笑)
内容はともかく、「ガンダム」という単語を聞いた事がない人はいない、と言っても過言ではないだろう。
「ガンダム」と名のつく作品はたくさんあり、「ガンダム」と聞いて、どの作品を真っ先に思い浮かべるかは、世代によって違ってくると思う。
中には世界観そのものが異なるものもある。
本書では、所謂「ファーストガンダム」で描かれた世界(「宇宙世紀」)を対象にしている。
「ガンダム」に登場した人物、組織、事件などを題材に現実世界の(政治・経済に関わる)キーワードを読み解こう、というもの。
「ガンダム」自体、現実世界を作品に投影している部分が多々ある。(それが「ガンダム」という作品の奥深さの一つなのだろう)
現実世界のキーワードを読み解くために、モデル化(あるいは戯画化)された架空の世界を分析し、さらにそれを現実世界に当てはめていく、というのは一手間余計、という気がする。
ただし、同種の本と比較して、「ガンダムあり」と「ガンダムなし」では、「食いつき方」は、まるで違うだろう。
(自分が正に「食いついた」一人であるが)
「賢者は歴史に学ぶ」と言われるが、「ガンダム」も「歴史」に含まれる、と考えれば、「過去の例から、現在を考える」というオーソドックスな本とも言える。
正確には「ガンダム」は「未来」の話だが・・・。
こういう本を読むと、「ご冗談でしょう、ファインマンさん」で、大学生のファインマンさんが、テーマとは関係ないレポートを書いて、後からテーマにこじつけたら、高評価だった、という話がちらついてしまいます。
「キャンディ・キャンディに学ぶコミュニケーション力」
とか、いけそうな気がしてきました。
最近見た本では、
ガンダムのネタで、成功するビジネスを構想するとか、
技術開発の成否を論じるものがありましたよ~~(微笑)。
男性は、皆さん好きなのね、ガンダム!
ワタシは直接ガンダム視て無いので、イマイチ、ピンとこないけど。
キャンディ・キャンディならわかるけど~~(笑)。
そのうち、エヴァとかもネタにされるのでしょうか・・?
既に”ワンピース”は、
それがネタになっている組織論のビジネス本があったけど(汗)。