Nicotto Town


なのこのこ


自作怖い話<身代わりの少女―夏祭り前の失踪―>

 これは、夏祭り1週間前の話だ。私は地域の子供会に入っている。今は、夏祭りに向けて太鼓の練習を集会所でしている。6年の私の他に、4年が8人、5年が10人、6年が私を入れて8人来ている。

 この日の、太鼓の練習には、6年の女子が休んでいた。けれど、女子のMが来ないのだ。Mとは、学校でも仲良く、今日は来るといっていたのだ。なので、私はさほど心配していなかった。

 5分たっても、Mは来ない。友人のSが私に聞いてきた。 

「Mまだ来ないね。どうしたんだろう??」

「遅刻じゃない??それか・・・」

言葉を濁した。

「それか・・・何??」

「誘拐かも!!」

私は、冗談ぽく言っていた。

「ないっしょ~~~」

Sは、こういって列に戻った。

 そうして、また5分が過ぎた。けれど、Mはまだ来ない。あたりはもう暗くなっていた。さすがに私も心配になってきた。

 太鼓の練習が始まって、30分が経っていた。そのとき太鼓の先生が、集会場のドアを開けて入ってきたのだ。少しは期待していたのだが、Mではなかった。同じときに、保護者のお母さん方が、玄関のドアを少し開けて、出て行こうとしていた。そのとき、そのドアから顔が見える。見慣れた顔だった。あれはMだ。私はそう思った。Mがいつも笑みたいにこっちを向いて笑っているのだ。

 私は、Mがきたと思ったが、ほかのお母さん方は見えていないのかすどうりしていった。少し目を離したら、Mは居なくなっていた。そのときは、私の見間違いだと思ったが、Mはどこに行ったのか、行方不明になってしまったのだ。

これから、私が思うことがあった―――――――。

あれは、生霊だったかも。Mは助けを呼んでいたのでは??

 しかし、この話はそれでは終わらなかった。



                     続く――

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2013/07/12 19:46
続き気になる~




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