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シン・ドラマ汁


ドラマ【八重の桜】【ダブルトーン】

八重の桜
NHK 日曜夜8時~

【あらすじ】彼岸獅子を先頭に立て、敵陣を突破し堂々と入城することに成功した大蔵は、容保たちから激励を受け、城の守りにつくことに。大蔵は、頼母容保に恭順を進言したことで、実質会津から追放されたことを知り、ショックを受ける。その報せは秋月により、八重の元にも知らされた。八重は長男を従え城を出て行こうとする頼母の元に駆けつけ、頼母が恭順を進言したことを知り、何故今更…と詰め寄るが、頼母は妻・千恵が残した辞世を口にし、去っていく。その姿を見ながら、秋月は八重に、今だからこそ恭順を口にするのは勇気が必要だと言う。

【感想】八重、またやっちまったなぁ。今までも、伊東悌次郎に鉄砲を教えたことが、彼を白虎隊に志願させ、飯盛山での自刃につながったり、三郎の軍服に南天の刺繍を縫いつけたことで、彼が戦場で無茶をして死ぬきっかけとなったりと、彼女のやったことが原因で他人の不幸を呼び寄せたことがありましたが、今回もまた、ですよ。八重が砲弾を濡れ布団でくるみ、爆発を防ぐことを教えなければ、大蔵の妻・登勢が無茶をして爆死することもなかったのに。正確には、今回はまだ死には至ってませんが、これが原因で間もなく死ぬようです。実は会津藩では、籠城戦になるとは考えておらず、敵が攻めて来れば城に逃げるよう通達が出ていたものの、肝心の備蓄はほとんどなかったようです。それなのに城に逃げてきた人たちは、女子供や老人を含め数千人もいたというので、あっという間に食料は底をついたでしょうね。ドラマでも麦飯を炊いてお握りにしようとして、まとまらないと不満をもらしていましたが、実際そんな感じだったようです。これについては、専門家の間では「人災」であるという意見が出ています。京都で実戦を体験した会津藩にしては、あまりにお粗末な対応だと言われています。ドラマでも前回、何とか山の中腹に弾薬庫があり、そこを押さえられると弾薬が補給できなくなるなどと言っていましたが、なぜ籠城するにあたって弾薬を城内に運び込まなかったのか。あまりに後手後手に回りすぎてますよね。心意気だけは立派だったかもしれませんが、心意気だけで戦はできるものではありませんからね。何かあるとすぐに城を枕に討ち死にとか言い出しますけれど、確かに当時の感覚からするとそれは美談なのかもしれませんが、今の感覚からすれば、死を美しいと表現することに大いに違和感を覚えてしまいます。そして今回を最後に会津を去った西郷頼母ですが、歴史的な評価では彼の性格に問題があったことになっているようです。ドラマの中では西田敏行が演じているので、さほど変人には見えませんが、主君たる容保や他の重臣たちに事ある毎に異を唱えているので、当時にしてみれば変人ととらえられても仕方ないかもしれないですね。逆に、彼こそ会津のことを本当に考えていたという説もあり、このドラマではその説を採っているようです。ひょっとしたら性格に難がある変人というのは、容保や主戦派からの見方で、実際は本当に会津のことを考えていた人物かもしれません。頼母は他藩から養子に来た容保と違い、会津の藩祖・保科家の分家筋だったので、容保より会津という国に対する愛着が強かったと考えられます。彼は、妻子がほとんど自害したのを知った後も、恭順の意志を変えませんでした。つまり自分や家族の命惜しさに恭順を進めていたのではないということになります。なお、会津を去った頼母を、容保もしくは平馬が使わした刺客が追っていたという話があります。私は恐らく容保だと思いますね。京都守護職に就任以来、頼母は容保に反対を唱え続け、容保にとっては目の上のたんこぶだったと思います。他藩から来た養子の藩主と、御家の分家の家老、どう考えても相容れる仲ではないですしね。だから間違っても「頼母、生きろ」などと言ってはいないと思いますね。


 
ダブルトーン
NHK-BSプレミアム 土曜夜11時15分~

【あらすじ】裕美の娘・亜美が、母を亡くし父・洋平との父子生活を寂しく過ごしているのを目の当たりにした由巳は、何か役に立ちたいと思い始め、洋平の幼なじみの郁子を頼ろうとするが、亜美の保育園に勝手に顔を出したことに逆に腹をたてられてしまう。次に由巳は、洋平と会って裕美が死んだ理由を聞こうとするが、仕事の電話があり、はぐらかされてしまう。一方裕美は、由巳の会社の林専務と高校時代に同級生だった龍野という男が、自分の周りをうろついていることに気づく。

【感想】そうか、そうだよな。事故死や病死なら、あんなに関係者が口を阻む必要ないもんな。しかし、裕美の様子からして、自殺しそうな感じじゃないんですよね。夫とあまりうまくいってなさそうだけど、あれくらいならさほど不仲というわけでもなさそうだし、何より娘を残して自殺なんかしそうにない。その上動機がない。これは誰かに自殺と見せかけて殺されたかな。今のところ謎の鍵を握っているのは、あの龍野という謎の男ですね。嶋田久作だし、ものすごく怪しいw しかし謎な男だけに、裕美を殺す動機もわからない。そもそも平凡な主婦である裕美を殺す動機を持つ人物がいないんですよね。龍野は謎の鍵は握ってるけど、犯人じゃないような気がするな。だってもし彼が裕美を殺したのだとして、何故由巳の前にまで現れる? むしろ彼女たちを見守っているような気がしないでもない。彼は彼女たちがお互いの夢を見ていることを知っているんじゃなかろうか。もっと言えば、彼女たちにお互いの夢を見させているのが、龍野なのかもしれない。となると、裕美を殺した犯人が別にいるということになります。霧彦さんなのであまり悪く言いたくはないですが、一番いけすかないのは裕美の上司ですね。しかし彼は仕事上の関係しかないし、殺すまでの動機はなさそう。誰にでも同じように厳しく接してますしねw そして公式サイトの登場人物の中に載ってない。次にいけすかないのは友近演じる郁子。彼女がもし裕美を殺したのだとすれば、動機は洋平に対する愛情のもつれかもしれません。ただ、洋平に裕美を紹介したのも彼女だし、結婚後も裕美と仲良くしているところを見ると、そんな動機があるようには見えないんですよね。しかし個人的には彼女であってほしいw 何故ならいけすかないからw 他に考えられるのはやっぱり洋平かな。彼が本当に浮気していて、それが裕美にバレてケンカになって殺した…という線も考えられなくはありません。しかし2年後の洋平を見ると、まだ死んだ妻の影を引きずっているし、もし浮気が原因ならその浮気相手とつきあっていても不思議じゃないのに、そんな様子もない。そもそもこのドラマはミステリーというよりSFなので、あまりそんな凝った犯人が用意されてるとは思えないんですよね。他にも登場人物には林専務が掲載されていますが、彼は由巳の会社の人物であり、2年前に裕美と知り合いだった様子もないので、除外していいでしょう。あと気になるのは、由巳が洋平のことを気に入っているわけでもないのに、裕美のことを調べるため、父子に近付いたことです。結婚する気もないのに彼らに近付けば、傷つけるのは目に見えてるのに。由巳はこの始末をどうつけるのでしょうか。ますます混迷を深めるストーリー。30分が短いですね。

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2013/08/04 17:07
うあ、今の今までこのコメに気づきませんでした;
すでに最終回を見た後なのですが、この時点で龍野が刑事であることを
見破っているmeiさますごいですね!
私は直前まで気づきませんでしたw
このコメを見ていたら、そうかも?と思って見ていたかもしれません。
最終回もなかなかよくて、今期隠れた名作と言えますね。
アバター
2013/07/16 14:43
こんにちは~。
ダブルトーン、面白いですよね^^
裕美はおそらく自殺じゃなく、何かの事件に巻き込まれて亡くなり、
由巳のこれからの行動で、それが解明されていくのではないかと予想していますが・・・
嶋田久作は個人的に結構好きなので、龍野はできれば事件を調べる刑事であってほしいなあ、なんて。
もし犯人だったらどうしよう^^;
まだ2回目なので、登場人物もこれから増えるかもしれないですよね、先が楽しみです~。



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