嵐
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/07/18 07:57:01
大粒の雨が降る
窓に打ちつけて降る
風も強く吹く
雨に負けじと吹く
そんな嵐の夜に
窓からじっと見ている
強い雨粒と一緒に
この想いも流れていくだろうか
身にまとったコートも
こんな夜には役に立たない
遮ろうとした傘も
どこかにはじかれていく
アロマキャンドルの香りに
心を静めながら
窓から見つめる嵐
何もかもを吹き飛ばしていく
もどかしい想いも
立ち止まった想いも
踏み出そうとする想いも
寄り添いたい想いも
流れとなった道に
流してしまえ
ただ残ったものだけが
強さを持っているのだ
こんな夜には
ふと抱かれてみたくなる
肩に手を乗せて
胸に顔を沈めて
どんな気持ちがするだろう
どう思ってくれるだろう
この嵐の夜を
見つめているだろうあなたは
嵐は悲しすぎるw