作・唐、演出・蜷川、主演・宮沢りえ『盲導犬』
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2013/07/27 20:24:08
昨日で、今年前半の仕事は無事終了。
てなことで、
7月後半に入って
私としては驚異的なペースで
芝居やら映画を見続けています。
今日は、渋谷・シアターコクーンにて、
作・唐十郎、演出・蜷川幸雄、
主演・宮沢りえ、古田新太
『盲導犬』を友達と一緒に見てきました。
しかし、芝居を見慣れた人からすれば、
定番の作・演出・主演のコンビネーションかもしれません。
盲導犬。
それは盲目の主人のために
絶対的な服従をしつけられながらも、
主人の安全のためには、
主人の命令に反逆しても、
主人の命を守るという、
逆説的な裏切りを宿命づけられた存在なのです。
例えば、主人が「straight/進め」と命令しても、
信号が赤であれば、主人のために決して前へと進んではならない。
しかし、それは、己が身に信頼を寄せる主人への反逆でもあるという、
ジレンマを一身に引き受けて生きる存在なのです。
( かっこいい~ ☆\(ーーメ) )
一方には、宮沢りえが演じる女を、
盲導犬の如く、
愛や欲望やその他諸々で、
服従させようとする盲導犬学校の教師・訓練生がいて、
他方には、宮沢りえが演じる犬を、
ガスバーナーの炎で解き放ち、
彼女を案内人とすることで、
自らもこの世界からの飛翔を得られると信じる
めくら(差別語)と、その手下となるシンナー中毒の少年がいる。
だが、真の伝説、
幻の犬、ファキィルは、
そんな宮沢りえ演じる女ののど笛を
紅い月夜に嚙み切って
闇夜に一声、遠吠えするのであった~!
われは、お前たちの手先ではない。
ファキィルが自らの案内人となると思っていためくらと少年は、
ラストで、あらゆる秘め事を内包したコインロッカーの上、
ガスバーナーの火を揺らしながら、
あらゆる束縛・拘束を断ち切っていくことを、
密かに自らへと課すのであった~!!!
…と、案の定、
よくわからない唐十郎の芝居を、
安寿の勝手な理解で紹介したまでですが、 ☆\(ーーメ) やっぱりわからんかったか
でも時々、
唐十郎の芝居を見たくなる安寿がいます。
それはまだ私が…
ワォオオオオンン~~~!!!
この惚けた世界を
いつか必ず転がしてやろうと
私自身が企んでいるからに相違ございません。
なんちゃって… ☆\(ーーメ) いらぬ無理はするなよ。