Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


うちの近くに古墳があった


昨日はうちのすぐ近くのお寺で、
古墳についてのお話をきいてきた。
お寺をつくるときに、古墳があったとかで
埴輪がたくさんでてきた。
古墳のなかは発掘しておらず、そのまま
お寺の境内、庭になっている。
6世紀ころの、古墳時代末期のものだとか。
二人の考古学者先生のお話。
特に地元に密着した、地元の資料館の先生のほうが
具体的でおもしろかった。

もうひとりは、三十何年前のこのお寺の発掘に
かかわったひとなのだけれど、
それから、視点をアジアにむけて、もっと
グローバルな視野を…ということで、
それはそれで、すばらしいことだと
思うのだけれど、散漫になりがちで、
話としてはいまいちだった。
ちょっとつめこみすぎたのかもしれない。

ふだんは公開されていないお寺の古墳を散策する。
こんもりとした塚になっているけれど、
そうといわれなければきづかない。
いちばん大きいといわれる六号墳だったか、
それでも円周が28メートルだとか。

つぎに講堂(薬師堂)のすぐ裏脇の小さな古墳へ。
多分三号墳。
石室の石が土から一部露出しているという。
なるほど、木の根のような石が見えている。

今みなさんがいらっしゃるところがちょうど堀で…
これは、最初の6号墳をきいているとき、
そして3号墳で、
さらに講堂で話をきいているとき
「この丁度裏に先ほどみた古墳があるわけで、みなさんが
今いらっしゃるあたりがちょうど縁で堀になっているわけです」

いつも水だったところで話をきいている、いつも堀の跡に
いることが面白かった。

時代は中央集権の時代へ、
うちのあたりは南武蔵なのだけれど、このあたりでも
ちょうど北武蔵(埼玉の行田や鴻巣)のほうへ
権力が移動した…。境内のそれは、その後で
作られたものらしい。
古墳からこんなことがわかる。
埴輪も、北武蔵の工房(があったらしい、もう)
でつくられたものが出土されているのは、
そちらが主流になっているから、とあった。

講堂で話をきいていて、こうした知識を吸収するのは
楽しいなあと思った。
職業訓練校で、パソコンのこと授業できいていたときも
面白かったけれど。
授業という感じがおもしろいのだろう。
自分が布かなんかになって
知識という水をすいこんでゆく感じ。

といっても身になったわけではない、
そのせいで、それからも勉学に励んで、その道に入って行ったとか
そういうことはまったくなくて、その場かぎりなのだけど(笑)

講堂に、埴輪や鉄剣、三点が展示されていた。
考古史料室から、もってきてくれたのだとか。
埴輪は女性だった。博物館とかでみるよりも
なんとなく心にしみる。
博物館とかでは、
じゅっぱひとからげなかんじがするからかな?
いや、こちらでは、一点一点について
説明があったからだろう。
なんとなく、親近感がうまれたのかもしれない。

女性の目が切れ長の埴輪は、おそらく鴻巣でつくられたもの…
まわりにいた女性をモデルに作ったらしく、
工房によって、違いがあるので、だいたいの作られた場所がわかるのです。
耳に耳たぶがなく、穴があいているだけで、かわりにドーナツ型の
イヤリングがある。
頭は島田髷とよんでいる髷で、よこからみると双眼鏡のようになっている。
(ちくわが二本ならんでいる感じ)
双眼鏡が出土したぞ~と、現場でいうので
「え? 双眼鏡?」と不思議におもったら、この埴輪でした。

また来月も、ちがう場所で、こんどは江戸時代の話
をやるらしい。
時代的には、あまり興味はないのだけれど
また授業っぽいかんじ、水をすいこんだ布っぽい感触が
味わいたいので、ゆきたいなあ。




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