今週のお題『線香花火』 その二
- カテゴリ:サークル
- 2013/08/02 22:17:58
『線香花火は、まやかしの愛』
『線香花火』の先にマッチで火を付けたら、まるであの頃の二人の出会いの時の様に、明るく光を放ち一瞬激しく燃え上がった。
そして、その後は小さな火の玉から・・・「パチパチパチ」
まるで、火花を散らすように・・・
だんだんその球は大きくなり、火花も激しく散らしていく。
わかっていたんだよ。
その火の玉は、あの人の嘘の塊・・・
私は、何も気づかぬふりをしてその火花と火の玉を見つめていた。
一回嘘をつくとね・・・ほらパチパチと心の中で音をたて・・・嘘は嘘を隠そうとどんどん大きくなっていく。
そう、「線香花火」の火の玉のように・・・
私の心の中の葛藤が、まさに「線香花火」の火花・・・
気づかぬよう、そして私がすでに気づいている事も気づかせぬよう・・・
私の心の中で「線香花火」は火花を散らす。
そして、だんだんその火花はおとなしく・・・火の玉も小さくなって。
もう限界なのかな?
あの人の「まやかしの愛」に付き合っているのも・・・
たとえ、まやかしでもだまされていたかったのに。
限界・・・来たみたいだね。
「線香花火」は最後静かに・・・小さくなってしまった火の玉はぽたっと地面に落ちて消えてしまった。
私の手には、燃えかすだけが残り・・・
二人の愛の燃えかす・・・
終わっちゃった・・・もうやっぱり耐えられなかった。
好きだった。私は本当に愛していた。
あの人の嘘は、もしかしたら私の事を傷つけないようについてきたものかも知れなかった。
それでもね、疲れちゃった・・・あの人の事を愛し続ける事に・・・
あの人の嘘に気づくたびに・・・私の心に傷が刻まれていた。
だけど、きっと今度好きになる人も、出直して一歩踏み出してもあの人と同じような人・・・好きになってしまいそうな私がいる。
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前回の詩とは、正反対の詩。
でも、こうして傷ついている人達ってもしかしたら結構いるかも知れない。
私自身もそれに近い事・・・ありました。
神様は、時々意地悪をします。
でもそれはね、この人なら乗り越えられるからって・・・
それでも、この世にいると言う事は生きると言う事はその人に与えられた権利でもあり、義務でもあるから。
傷ついても、一歩ずつゆっくりと歩いて行きましょう。
コメントありがとうございます。
「嘘を嘘でごまかしていく人」それを、だんだんと冷静に見て行ってしまう自分・・・やっぱり、悲しいものがあります。
でも、きっとそんな自分の裏側にはいつかはそんな自分の本当の想いをわかってもらいたい・・・そんな気持ちがあるのかもしれません。
真逆のものを書くって面白いので、私は好きです。
嘘を嘘で誤魔化していく人を、どんどん冷静に見ていく自分も、どんな風に見られているのかなって思うと、また悲しくなったりします。
同じような人をまた好きになってしまうって言葉、重いけれど、こういうことってあるかもって思わせる言葉でした。
コメントありがとうございます。
ダヤンさんの言う通り、道を見失ってしまった時は火の玉を目印にすればたどり着けそうな気もします。
すれ違い、巡り合いの繰り返しでどこへ向かえばいいのか。
そんな時は火の玉を目印にしてみようかな。
まやかしの愛から何かわかるかもしれない(。-`ω-)ンー
ある意味、「線香花火」は火の玉が落ちるまで、しぶとくてまた落ちてしまえば、一瞬で消えてしまう・・・・
結構「線香花火」は根性があるようにも思えて・・・
じっくりと、線香花火の球が落ちるのを待ちながら、時の流れが解決してくれるのを待つのも良いものかも知れません。
たとえ、それが正であれ、負であっても・・・
こんなに素敵な物語が出来るなんてスゴイです♫
傷ついても、時間が解決してくれるって言いますが
その通りかも知れませんね。