Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


世界は冒険でみちている。


きょう、外まわり仕事のあとで、うちの近くにあるという神社、
どこにあるのかしらと、すこし遠回りして、さがしにゆくことにした。
ちいさな冒険。
ついでに、タウン新聞というのだろうか、地域広報紙?
ともかく、そこに、神社の近くであろう場所が、農業育成地域として
農業公園になるとあったので、その場所もたしかめようと
おもったのだった。
予定地とあったけれど、まだぜんぜん。ただの畑だ。
けれどもおそらくこのあたりだろう。
もともと農業育成地域ということで
市民農園とかをこのあたりに提供するということだったから
畑があるだけでいいのだ。
トマトにトウモロコシ。
暑い季節に、かれらの実りは、なんだかみずみずしい。

めざす神社は、その畑の裏手にあった。ちなみに右にゆくと
このあいだもここで書いた古墳のあるお寺。
今回は左へ。
なんとなくそこだけ木々が茂っている気がした。
やはりそうだった。
おもったよりも小さな神社だ。
けれど、佇まいがふるそうで、しっとりとしている。
保存林の、ふるい欅。

そして神社の敷地ではないのかもしれないが、隣接して
また古墳があった。
こんもりとした丘に竹や松がはえている。
円墳だ。

おもいがけず、こちらも発見できてうれしい。
時刻は五時半ぐらい。

夕方近いからか、曇り空だったからか、
神社の木々から、ヒグラシの声。
近くできくのはひさしぶりだ。
カナカナカナ…
かなしげな声が、どうもしんじられない。
だからこそ、ひかれる。
そんな音に、こんなにも近くで接することができて
僥倖だとおもった。

このあたりは畑と住宅しかない。目印になるものが
まるっきりなく、道も細い道、行きどまりの道も多いので、
いつか、またくるために、
神社までの道のりを、もう一度たどる。
そうして、こんどは、うちから、神社へくる道を確認する。
意味がわかるだろうか?
もともとの出発点とうちの間に、神社があったので、
出発点と神社の間の道を確認しただけでなく、
神社とうちの間の道をこんどは確認しようとしたのだった。

たぶんそうだろうなと思ったけれど、それまでほとんど未知だった
道をとおって、知っている道にぶちあたるのは、
たのしい違和だ。異世界と現実世界が出会ったような。
ああ、このスーパーがある通りにでるのかと
びっくりする。
そういえばこのいくぶん広い通りも、
探検したことがない。どこまでもまっすぐいくと、おそらく
多摩川にぶちあたる。
おそらくほんの数キロだ。
いつかぶちあたりたい。
車で、助手席にのって、走ったことはあるのだけれど
ぶちあたる前にまがってしまっているから、
やはりしらないのだ。
多摩川はだいすきな川だ。
だから、ちかいうちに、ぜひ。
せかいは冒険でみちている。




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