Nicotto Town


すずき はなこ


思案中(その一)

さ・て・と。
どうしようかな。

先日、全面勝訴を勝ちとった裁判。
この判決結果を、こんどはどう使おうかな。



そもそも、事の発端は、
警察との関係が、悪かったことではないかと思う。

警察との関係が悪いといっても、
こちらは、反社会勢力団体じゃああるまいし、
一県民であり、一般小市民に過ぎない。
犯罪歴もなければ、思想犯にも、なったことはない。
そんなことは、わかりきったことだが、
「ケーサツ」といっても所詮、人の子の集まりで、
時として、
「コイツ、好き」「コイツ嫌い」の印象で、
全体を進めることもナイことではない。

わたしが、今の現場に着任してしばらくの間、
職場環境を改善せしめるべく、
容赦なく警察の緊急発動を要請した。

当たり前だよ。

障害、暴行、放火まであって、
故意に車に轢かれたのが二回
出刃包丁を突き付けられたのが一回、
器物破損、
自販機荒らしなんかは数えきれないところだった。

徹底的に、戦ってやった。
満身創痍で、
事務所を全焼された時は、
焼け跡の前に車を停めて、
車中を事務所代わりにして仕事してた。

そんな私たちの会社に、
地元の警察は、決して好意的ではなかった。
廃業すればいいというニュアンスで、モノを言われた時期もあった。

個人的に友好関係を築ける警官もたしかにいたが、
おおむね、110番通報をうっとおしそうにしていた。
いわば、クレーマー扱いだった。

環境が悪すぎるんだよ、
前任者は、疲れ果てて、
戦う気力も起きなかったからだよ。

目をつぶっていただけで、
現実は、昔から悪かったんだよ。

わたしが着任してから、
犯罪が増えたんじゃないんだよ。
それを理解しろよ。

地方の警察ってのは、
なんにもなくて平和に過ごすのが、
当たり前だと思ってる。
だから、何にもしたくないんだ。




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