まずは羽黒山
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2013/08/24 09:36:45
庄内平野は、今回が3回目。
とはいえ、過去2回は通過するだけだったので、
庄内平野を旅するのは今回が初めてです。
庄内平野に入ると、
鳥海山は、すぐにそれとはっきりわかるのに、
月山は、なかなかそれとはわからない。
鳥海山は、
海辺に近い独立峰で、
富士山のように頂上からきれいな裾野を描いているので、
その姿がすぐにわかるのですが、
月山は、
鳥海山に比べると少し内陸にあって、
周囲に低山をいくつか従えてますし、
ちょうど半月を伏せて置いたような形の
こんもりとした山ですから、
山頂というものがはっきりしません。
ですから、
月山を初めて見る人は、
「あれかな~、月山…、あれだと思うけど…」
という感じがする、あまり山らしく見えない山なのです。
ですが、
その山懐に入ってみれば、
月山はとても魅力的な山でした。
いわゆる出羽三山、
それは羽黒山・月山・湯殿山の三山を指します。
ですので、今回は月山登山だけでなく、
出羽三山を律儀に詣でてみることにしました。
まず、鶴岡からバスで羽黒山へ。
羽黒山は、
観光地として有名ですね。
羽黒センターというバス停から
杉並木に挟まれた石段の参道を辿れば、
国宝の五重塔が現れ、
一ノ坂、二ノ坂を登り、南谷別院跡も訪れて、
三ノ坂を登りつめれば、
三神合祭殿という、羽黒山・月山・湯殿山の三神を祭る出羽三山神社に到着します。
とはいえ、羽黒山は、
400m程度の山ですので、
石段を登りつめていくのは大変ですが、
しかし、1時間程度で登ることができます。
ただ、この時期、虫が…。
それも蚊やブヨの類がわんさとたかってきて、
虫除けを塗っても、ほとんど効き目がありません。
そもそもこの石段を、
律儀に最初から最後まで
徒歩で登りつめていく観光客なんぞ、ほとんどいなく、
ましてや南谷別院跡という、
松尾芭蕉が宿泊したけど、
今は庭園跡が辛うじて確認できるような、
山中の開けた場所を訪れる人は、
安寿のような酔狂な人を除いて誰もいません。
(観光客の多くは入口近くにある五重塔を見た後、引き返し、
迂回路をバスで羽黒山山頂へと向かうのです。)
ともかくも南谷別院跡に辿り着けば、
休憩用に作られた東屋には「マムシ注意」の札が…。
松尾芭蕉ゆかりの地ですので、
地元の俳句会が管理しているのでしょう、
この東屋には投句用ポストが置かれています。
ちなみに此処で芭蕉が詠んだ句は、
芭蕉「ありがたや雪をかほらす南谷」
安寿が詠みますに
安寿「ぶよまむし句人の旅の夢の跡」 ☆\(ーーメ)
さて、羽黒山山頂にお参りした後、
月山登山口に向かうバスを待つ間、
出羽三山歴史博物館を見て、
更に羽黒山から月山に向かう登拝路を30分ぐらい歩いて、
(やはり、誰も歩いていない…、
熊が出そうなので、熊鈴を鳴らして…)
荒沢寺と月山ビジターセンターを訪問。
荒沢寺から先、月山までは、
女人禁制とされていますので、
安寿は今、その禁を破ります。 ☆\(ーーメ)
月山ビジターセンターは、
国立公園内に必ず設置されている自然保護センターで、
小さな施設ですが、月山の生態系がコンパクトに紹介されています。
そこの展示に依りますと、
北アルプスでは森林限界を抜けて高山帯に出るのは、
だいたい2400m前後なのですが、
月山は北アルプスよりも北に位置するので、
1700mあたりからが高山帯です。
ちなみに月山の頂上は1980mです。
しかも、冬から春にかけて、
日本海からの大量の雪によって
山頂一帯が封じ込められてしまうため、
1400m~1700mあたりまでが偽高山帯と言って、
本来なら森林地帯になっていてもおかしくないのに、
雪のために森林が育たず、
高山の地形が見られるのでした。
結果的に月山は、
今回の登山口であり、
バスの終点である月山八合目(1400m前後)から、
森林の中ではなく、そのまま高山歩きとなるわけです。
これは期待~ ♪
ビジターセンターでは、
前に池を眺める気持ちのいいテラスで
セルフサービスのコーヒーが飲めたので、
ここでコーヒーを飲みながら、
月山八合目行きのバスを待ちます。
お盆休みから、
まだ1週間しか経っていないというのに、
近くの休暇村羽黒のキャンプ場も、
このビジターセンターにも人影がほとんどありません。
施設の人に聞けば、
お盆休みを除くと、
普段はだいたいこんなもんなんだそうです。
なんだかもったいない気がします。
ここも何れは、
芭蕉が訪れた南谷別院跡のように
ブヨやマムシの住み処となってしまうのかなあ… ☆\(ーーメ)
良いところなのですが、
半年以上、雪によって封じ込められる地域ですので、
スキー場やテニスコートが併設されていても、
あまり利用されていなそう…
もう少し
安寿の自宅から近ければ、
通ってあげるところなんですが…
つづく…
石段に絵が刻んであって、
全部見つけると願いが叶うような話は聞いていましたが、
汗やらブヨやらで、それどころではありませんでした。
7月は人が多いんですね。
8月もお盆を過ぎると閑散としていました。
羽黒の石段、結構大変だったでしょう?
石にいろんな絵が刻んであるの気が付きましたか?
そんな隠しアイテムもあるのが羽黒の参道です。
月山は7月に登拝しましたが、人が多くて大変でした。。。
日記の続き楽しみにしています。