楽しいから笑うのか、笑うから楽しいのか?
- カテゴリ:日記
- 2013/08/30 11:03:03
まんがで読破
ダ・ヴィンチの手記
イースト・プレス
「万能の天才」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
そのダ・ヴィンチが遺した手記をマンガ化したもの。
「まんがで読破」シリーズの他のマンガにも言えるが、ページ数などの関係で落とした部分は、どういった点か、アレンジが入っている部分はどこか、という点について、あとがきなどで触れていて欲しい。
手軽に読めるのはいいのだが、アレンジが入った状態が正しい、と勘違いしてしまう。
「ダ・ヴィンチの手記」は岩波文庫からも出版されているが、こちらは未読。
岩波文庫の方の説明を見ると、「絵画論」「人生論」「文学論」「技術論」などがあるが、本書では、主に「絵画論」が取り上げられている。
自分では絵(イラストも含めて)は描かないので、知らなかったが、絵画であっても科学の素養が求められるというのは、少し意外だった。
観察力はもちろん、人であれば筋肉の付き方、遠近法の使い方、光があたる角度など。
弟子のサライに語る、という形で、「講義」が行われる。
(絵を描いている人には、何を今更、という話かもしれないが・・・)
ただ、これらは効果的に描くテクニックに過ぎない。
印象に残るのは
「頬が上がっているから笑って見えるんじゃなく、笑うから頬が上がるんだ。
表現すべきなのは肉体の動きより、魂の動きだ。」
というセリフ。
なんとなく、というレベルでは分かるが、実践してみろ、と言われたら、どうすればいいのか分からない。
「人の感情や思考が体にどう表れるのか、それを知るための洞察力を養うことだな」
との事だが、さらに答えが遠くなったような気がする。
凡人はここまでか・・・。
ところで、中世の人の言葉なのに、未だに輝きを失わない、となると他の部分は、どうなっているのだろう、とやはり原典の方が気になってしまう。
「ボールがガーッときたら、バーッと打つんだ!」
に通じるかもしれませんね。
言いたい事は分かっても、実践できる人は少ない、という意味で。
言葉で理解しようとしても、不可能かも。
理解するには、
ダヴィンチと同じ人生や同じ試行を歩んでみなければダメなのかも・・。
凡人には、絵の中の人物が笑っていたら、心から笑っているとしか見えないですね。
「洞察力」・・・難しい。
>しょこんさん
心の内面の動きの方を重視する、という点で似ていますね。
内面を言葉で表現するか、絵画で表現するかの違いだけの気がします。
ただし、どちらも上手く表現できるかは、訓練が必要でしょうが・・・。
自分自身に説明して納得するために言葉を使って表現し直すという過程は
ちょっと似ている気がしませんか?
どういった状況で何故その時そう感じたのかとか、
あのとき彼がこう言ったのは私の言動にどんなものを感じたからなのだろう。とか
思い返して反芻すると、モシカシタラ。。。と、様々な想像が出来て。。。
後で赤面したくらいにして。。。
言葉として考えた後にさらにそれを絵画として目に見える形に表現し直す。。。。
絵の表現力も去ることながら。。。
実に哲学なのですね~っつ!!
もしかしたら。。。アドレナリンがどうとかとか、表情筋がどうとかだのという話だったのかな~っつ??
のでしょうね。
凡人の私には見抜けない事も多いですが(^_^;)
一流の画家はそれまで見極めて表現しなくてはいけないのですね~