毎日、まいにち、ぼくらはてっぱんの
うえでやかれて、やになっちゃうよ。


毎日毎日、やってられねぇ。

除染の仕事ってさぁ、マスコミに目の敵にされてるのね。

というか、市民の中でも偏見持ってる人がいっぱいいてさぁ。

今日はね、福島民友新聞ってとこがさぁ、いきなり現場来て、写真とってもいいですかって、ガードマンさんに聞くんだよ。

ガードマン慌てちゃって、富士夫に電話よこしてきたの。

富士夫はさぁ、現場まで車で２５分くらいかかるのさぁ。

富士夫、考えたよ。

「拒否るか。。。いやいや、待てよ、拒否ると変に疑われるか。。。」

どうする、富士夫。。。（この間５秒）

写真いいですよ、と電話越しに話しました。

そっから、車ぶっ飛ばして、現場に着いたけど、

写真とって帰った後だった。

職長さんに確認。

マスクしてたか？

手袋してたか？

職長さん、一人はマスクしてなかったかもと。。。

とほほ。。。富士夫、痛恨の決断ミスだわぁ・・・。

正直に話すとね、今日は除染する為の足場を組んでたのね。

屋根とか除染しなきゃいけないからさぁ。手が届かないし・・・。

でね、今日も福島は３０度越えてたのよ。

暑いんだよ。

マスクなんてしてさぁ、足場なんて組んでたら、高いところで鳶さん熱中症になって落ちちゃうんだよ。

だから、富士夫は、足場組んでるときは、マスク外してていいよって、指示してた。

ところがね、除染電離則っていう法律だとね、除染作業に従事するものは、マスクと手袋を着用して長袖、長ズボンのことって書いてあるんですよ。

だから、明確な法律違反の指示を出してたわけですよ。わかってたんですよ。

でもね、もう一つやっかいな、問題が僕らにはあるんですよ。

熱中症の問題。

熱中症で作業員さんが倒れたら、それは労働災害なんですよ。

でね、これまた、法律があってね。熱中症にならないよう、指導・監督する義務が僕らにあるんですよ。

もう、表裏一体というか、矛盾の世界っていうか、なにやっても、元請責任なの。

じゃあ、休憩を多くとって作業させればいいじゃんっておもうかもしれないけどさぁ、そしたら、作業が進まないんですよ。

作業が進まないってことはね、出来高が上がらないから、下請けさんにもお金が入らないんですよ。役所が僕らに払ってる金に夏だから、作業が遅くなるお金なんか含まれてないわけですよ。

もう一つ言うとね、福島市内は低線量で、そのへんの保育園では、園児達が上半身裸で走り回ってるんですよ。

待ち行く人たちも半袖半パンで、マスクなんて誰もしてないんですよ。

そりゃね、除染作業として、汚染された埃を除去するときにはね、マスクと手袋を必ずしなさいって指示出してるし、実際、作業してる人たちは守ってくれてますよ。熱中症、一歩手前になりながらね。

でもね、足場組んでる作業なんて、埃立たないんですよ。。。

法律作ったやつが、頭が固いのか、そんな作業を見越してないか知らないけどね。

毎日、毎日、気がおかしくなりそうだよ。

今日も言っちゃうよ～～

やってられねぇ～。

誰か他の人、除染やってくれよぉ～～。