私には変な特技がいくつかある。
１つは、転びにくく、転んだ場合ケガをしないというもの。
武道は習ったことがまったくないのだけれど、動物に近いからなのかもしれない。
それだけならすごくいい事なのだけれど、・・・・まれに転んだときはは、まるで小説かマンガよろしく、とんでもないことになることがほとんど。

そのうちの１エピソード。

２０才のとき、横浜の某スーパーで買い物をし、惣菜売り場を歩いていた。
ヒールの高い靴は嫌いなので、常にローヒールのパンプス。
ところで、女性のこういった靴は、非常にデザインは可愛いのであるが、滑りやすい。
折りしも、フライを揚げながら売っている惣菜コーナーの前に差し掛かったとき。
こんな場所は床に油がはねているのです。
しかも、おしゃれな売り場は、床がつるつる。
そう、もうお分かりでしょう。私はここで思い切り滑ったのです。
このとき、右手には卵の入った袋、左手にはジャムのビン入りの袋を持っていたのでした。
滑った瞬間、アタマにひらめいたのは、「割れ物を守らねば！」ということだけでした。
気がつくと、私は床に腹ばいになっており、両手を高々と上げて上に向かって反らしていました。多分脚もバランス上、上に反ってただろうな・・・・
そう、スーパーマンの飛行ポーズのような・・・・・・・床の上では非常にマヌケなカッコウです。
スカートしか穿かない（穿けない）私の、その日のスカートはセミミニのタックスカートでした。

売り場は横浜らしく人がいっぱい。
あっという間に人が集まってきました。
「大丈夫ですか？」
心配そうな揚げ物売り場の店員さんが声をかけてくれました。
このときひそかに私のアタマに浮かんだのは、（10.0）＜スコアでしたｗ

・・・・卵もジャムビンも、買ったものすべて無事でした。
本体にもむろんケガも痛みもありませんでしたとも。

どのようにそのポーズに転んだのかは、いまだに謎デス。
目撃者だけが知っている。