のたのたしているのたろう君
- カテゴリ:ペット/動物
- 2013/09/02 10:53:29
うちの近くのバス停のちかくの
飲み屋さんが、朝7時45分ぐらいになると
なぜかひもでつながれた、小さい黒猫を、
外にだす。ドアノブにひもの先端を結びつけて。
ひもがからまって、たおれたりしながらも
愛想がいいそうだ。
わたしは普段、その時間、もう仕事しているので
会えないが、家人が、そう教えてくれた。
ちょうどバスに乗る時間なのだ。
のたのた歩くので、のたろうくんとか、のた吉とか
勝手によんでいる。
わたしは、日曜日月曜日休みなので、その都度、
みにいっていたのだけれど、なかなか会えなかった。
先週の月曜日、やっと会えた。
なるほど、のたのたしている。
生後三か月ぐらいだろうか。
出没し始めたのは、生後二か月位で、
もっと、足元がおぼつかなかったとか。
わたしは、その日は
バスを待つひとびとが多かったので、
なんとなくはずかしくて、
さも、用事がほかにあって、たまたま
猫を目撃した風をよそおって、
なごりおしかったが、その場を去った。
今日は家人が7時35分頃家をでた。
あと10分ぐらいしたら外にでようと思ったら
「もう、のたろうくん、外におるで~」
とメールが。
あわてて、外にとびだしたら、いたいた。
バスがいったばかりらしく、今日は人があまりいない。
飼い主であろう飲み屋のおじさんは、
発泡スチロールをかかえて裏庭のほうへ。
おそるおそるさわってみようと、かがんだ。
なでると、ひざのほうに、前足をのせてきた。
ごろごろいって、にゃあとなく。
身体があたたかい。
そして、かたい。
そうだ、猫は人間よりも体温が高いのだと
おもいだす。
そして、若いうちは身体がなんとなくかたいのだと。
携帯のチェーンや、わたしの髪に、じゃれついてくる。
いつまでもこうしていたかったが
いったん離れて、そこらへんを一周して、また
戻ってこよう…
そう思って戻ってきたら、のたろう君はもういなかった。
おじさんが、用をすませる間だけだったのか。
時間にして約15分ぐらい。
ちなみに、この飲み屋さん、入ったことはないのだけれど
いつか、扉がもっと全開に開いていたことがあり、
壁に黒猫の写真が飾ってあったのをたまたまみたことがあった。
引きのばしてあって、額にいれてあって。
もう数年前だ。
けれど、のたろう君は、もしかすると、その子供とか孫とか
とにかく血縁かもしれない。
そう考えると、どこかたのしい。
手にまだのたろう君のあたたかさがのこっている感じ。
あえてよかった。