Nicotto Town


タンゴール



図書館で、なにげに手に取った薄っぺらい短編集の「海」に

すっかり魅了されちゃいました。

特に冒頭の短編「海」に出てくる架空の楽器「メイリンキン」の描写がすてきで、惚れました。


鳴鱗琴(メイリンキン)は、
ザトウクジラの浮袋の表面に魚の鱗がびっしり張りつけてあり、
中には飛び魚の胸びれで作った弦が仕掛けてある。
浮袋の脇にある細長い隙間を風が通り抜ける時、弦の震えが鱗に伝わって音が出る仕組み。


演奏する場所は海辺と決まっています。海からの風が吹かないと、音が出ないんです。
だって、海の生き物ばかりでできた楽器でしょ?」

「だから演奏者と言っても、自分がメロディーを奏でるのではなく、主役はあくまでも風なんです。
しかも海からの」




なんてすてき。。うっとり~~











作者は、小川洋子さんです。



小川洋子オガワ・ヨウコ

1962年、岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。1988年、「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞、1991年、「妊娠カレンダー」で芥川賞、2004年、『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、2006年、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、2013年、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。ほかの作品に『薬指の標本』『アンネ・フランクの記憶』『まぶた』『海』『博士の本棚』『猫を抱いて象と泳ぐ』『原稿零枚日記』『人質の朗読会』『最果てアーケード』など多数。

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2013/09/11 12:17
ブルーさん、
おはようございます。

ほんとうね、
本とは相性がありますものね。
ステキな出会いでした^^
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2013/09/10 17:42
波長?の合う作品に出会うとうれしいですよね^^



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