黒猫目日記98 (星の掃除機)
- カテゴリ:日記
- 2013/09/19 19:19:33
天空時計を直すための「星の力」を溜めるべく星のカケラを集めて回った。
おそらくチクタク座の産であろう耳飾りを手に入れ街のあちらこちらに据えられた掃除機に触れて回った。
如何なる仕組みであろうか、どうやらこの耳飾りは星のカケラを引き寄せる力があるらしい。
掃除機の駆動音と共に赤や黄色や青そして紫の星のカケラがコロコロと転がり出してきた。
はて、(´・ω・`)掃除機とは吸い込む為の機械ではないのか?なぜ反対に出てくるのじゃ?
ううむ、察するところ、この掃除機が吸い込んでおるのは星のカケラに潜んでいる「星の力」だけのようじゃ。
「星の力」を抜き取った星のカケラは用済みのようじゃ。
しかし、カケラと云っても星は星。キラキラした宝石のような美しさじゃ。
案の定、これを持ってゆけばそれなりの品物と交換してくれる所が出来ておった。
それがしは綺麗な石の収集癖がある。が、毎日精を出して集めて回ったカケラはあまりにも膨大な量じゃ。
流石にこんなに溜め込むと床が抜けるので幾つかを残して残りは交換所で洒落た時計や飾りに変えて来た。
交換所には掃除機も置いてあった。
掃除機!田舎育ちのそれがしは街に来て初めて目にした文明の利器である。
機械の操作にはとんと弱いが見れば街中に据え付けてある物と同型ではないか。
うむ、これなら何とか動かせそうじゃ。ふふふ、それがしも漸く掃除機でびゅ~じゃ( ̄▽ ̄)
早速持って帰って動かしてみよう。
ここをこうして え~と、これは何じゃろ ええい、わからん取り敢えず押してみよう。
ブ~~~ン ガタガタガタガタ・・・POM☆POM☆POM☆・・
わわわわ~~~ナナナ、ナンダナンダ!Σ( ̄□ ̄;||| ノノ
いきなり掃除機は赤や黄色の星のカケラを辺りに撒き散らしだした。
あわわわ(((\(・□\)(/□・)/)))な、何か変なとこ さ、さわったのかぁ~~~
どどど、どうしよう どうしようΣ(TωT)
四方八方に星を撒き散らして動き続けた掃除機はやがて黒い煙を吐いて動かなくなった。
ひ~~~ や、やっぱり それがしには文明の利器は到底使いこなせん。((((((|||◇||| )ノ