リクエストにお応えして。(ui君へ)
- カテゴリ:30代以上
- 2013/09/28 18:26:00
リクエストにお応えして、「恐い話し」
ほんとうに恐いのは、人間だっていつも言ってるんですが、
人間の中でも、
夜中に、犯罪を犯しにくるヤツは、恐い。
恐いけど、許さない。
許さないということは、闘うってこと。
ある夜、うちの前の海に、密漁が出た。
たいていの近海には漁業権が設定されていて、
漁業権とは何ぞやと、言いだすと、
夜が明けるのだが、
とにかく悪いこと、つまり「犯罪」に、なっている。
密漁は、捕まると最高50万円の罰金だから、
密漁する方も、必死の形相でやっている。
捕まったりしたら、エライことになるからだ。
しかし、密漁犯は、見つかってしまった。
よりによって、この寝起きの悪いはなちゃんに、
見つかってしまったのでは、ただ事では済まない。
相手は大の男二人、
わたしと専務の鈴ちゃんは、
警察に緊急出動を要請しながらも、
どうせ間に合わないので、乱闘覚悟で向き合った。
最初は怒鳴りあいが続いたが、
証拠を隠滅しようとする犯人たちと、
それを阻止して
獲物の入った籠を確保しようとするわたしたちとの、一発触発のにらみ合いになった。
ところが、その一番危険な間合いを縫って、
わたしたちと犯人たちの間に、割り込んでくる女がいる。
何だコイツ!
犯人の仲間か!と思うものの、
犯人の仲間にしては、
こっちの様子を心配そうに伺ってくる。
一般人なら、こんな夜中に何をしておるのだ!と、腹立つものの、
犯人側の人間でないなら、
ケンカに巻き込んで怪我をさせては大変だーと、
気が気でないまま、乱闘寸前に警察が到着した。
わたしは、犯人たちを警察に引き渡しながら、
「で!さっきからチョロチョロする、あの女!危ないやろっ!」と、
怒鳴りながらあたりを見回したのだが・・・
どこにも、女の姿はなかった。
犯人たちも、鈴ちゃんも・・・
「そんな女は、おらんかった・・・で。」
「いやあ、ずっとケンカに割り込んできた、
チョロチョロ女が、おったやろうが!」と・・・
言えば言うほど・・・。
夜の海辺に、ひたひたと走る女の足音だけが・・・聞こえてくる。
密漁犯を捕まえた、恐いお話しです。
この女は、後日、いや後夜、
もう一度、ひたひたとわたしの横を走り去っていきました。
その時は、鈴ちゃんと夜の散歩をしていたのですが、
やっぱり鈴ちゃんには、見えなかったようです。
おしまい。
愛情あふれるコメントをありがとうございます。
じつはこれ、前篇があります。
「黙祷」で書いておきました。
よろしければ、こちらも。
悲しい話です。
そうですね^^本当に怖いのは、幽霊よりも、人間かもです。 昔、バイクで日本一周をしたのですが、野宿は、やはり、一目の付かない所を探していましたよ^^(熊も怖かったけどw)
そのチョロ女、誰かの背後霊かもですw
喧嘩なら、まだしも、刃物や、銃など持っていたら、やばいかもです^^(外人は平気だからなあw)
不思議なものですね
止めるというより構って欲しかったのかもしれません。
はなちゃんの横を通る女
船魂の神様かも知れません^^
てか、、神様が止めに入ってるのに~w
もし、ほんとに神様なら、かわいいね^^必死に止めに入ってるのにw
そのたびに突き放されて~ちょろちょろwひたひた^^
なんか、想像しちゃった^^