キンモクセイが
- カテゴリ:日記
- 2013/10/16 01:08:22
道端に白い星がおちている…
つぶつぶと。
しろいキンモクセイだった。
自転車でそこをとおったら
地面におちているそれであったが
香りをはなった。
最後の香りだ。
桜の花びらなら、地面におちてなお
香ることはないのでは…と、思ったりした。
地面からわきたつ最後の香り。
それは、どこからともなく
姿をみせなくとも、
濃艶に、匂い立つ、あざやかな
キンモクセイの香りではなかったけれど、
たしかに、ひたむきなキンモクセイの
おわりをつげる
香りだった。