本棚。90
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/10/17 06:35:40
「牧師館の殺人」(ミス・ジェーン・マープル)
「クリスマス・プティングの冒険」(短編集)
出版・早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫) 著者・アガサ・クリスティー
「一番好きなミステリ作家は誰か?」と問われた時、彼女の名前を挙げることにしてます。昔から―――小学生から―――クリスティーが好き。
ミス・ジェーン・マープル
まるでびっくり箱みたいになんでも飛び出してくる、という言葉がこれほど似合うものを見た事がありません。それが、「そういえば***さんが―――」と、起こった事件に類似する事例を持ち出すマープルおばさまに対してなのか、全タイプの人間がいるセント・メアリ・ミード村に対してなのか、若干悩む。 もし後者なら、私はすでに20年以上生きたのだから(?)全タイプの人間に逢った事があるはずだ!なんて考えてしまうね。・・本の住人も数に入れて良いだろうか。。。
「わたしの趣味っていうのは―――前からずっとそうなんですけれど―――人間性の研究なんですの。人さまざまで―――とってもおもしろいんですのよ。それにもちろん、ここのように小さな村ですと気が散るようなことがありませんから、自分の研究に熟練するような機会はいくらでもあるんですの。まず最初に、鳥や花みたいにきちんと分類しますの――誰々さんは何々属、誰々さんは何々種っていうふうにね。 そしたら自分で試してみるんです。小さな問題――全然大したこともない謎だけれど、ちゃんと解き明かすまではなんのことだかわからない、そういう小さな問題を取り上げますのよ。」(中略) 「論理的には、大きな謎でも小さな謎でもおなじはずなんですわ。結局、ちっぽけな実用模型の魚雷だって、本物の魚雷とおなじですからね。」
彼女が1800年代末~1900年代に生きた、裕福な女性だからです。
ドレスが、ヴィクトリア朝の少女服や、エドワード朝のジャケットドレス!
昔、母は大ファンで、テレビで放送する映画の
『オリエント急行殺人事件』やら、『そして誰もいなくなった』など
観ていたようです。
(当時の私は、明智さんや、金田一耕助シリーズくらいは見ても、
外人のオジサンオバサンが 腹の探り合いをするような、親近感のわかない
作品を好むわけもなく・・^^;)
クリスティー作品は、緻密なトリックもさることながら、
庶民には知りえない世界を垣間見せてくれる、豪華列車の旅なんていう舞台設定も、
人気の秘密だったのでは、と思ったり。
でも、ミス・マープルも大好き♪
彼女のひけらかさない教養の高さや、穏やかで優しい目線でありながら冷静である面が好き。
ホームズをこよなく愛しているので、一番に挙げることはないけれど、
もし、この世にホームズが存在していなかったら、好きなミステリ作家は間違いなくクリスティです。
私もアガサ・クリスティが大好きで小説も少しづつ読破しようと思っています。
賛否両論あるようですがディアゴスティーニのポワロのDVDマガジン全巻揃えました!
25歳の息子は活字よりDVDが気に入ってしまって購入者の私より観ていますね^^;
私も読書が好きですが図書館で借りる派ではなく自分で所有したいタイプです。
好きなときに繰り返し読む人間なのでw
ABC殺人事件や松本清張の点と線なんてボロボロにして何回買いなおした事やら。
まだ「ビッグ4」を読みきっていないので続きを読まねば^^