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シン・ドラマ汁


ドラマ【八重の桜】【ハードナッツ!】

八重の桜
NHK 日曜夜9時~

【あらすじ】自由民権運動の雄・板垣退助が遊説中に暴漢に刺されて負傷する。板垣と面識はなかったが、ちゃっかり療養先に見舞いに行き、ミルクシェイクを振る舞いながら、私立大学の必要性を板垣に説いた。八重に、次の夏休みに東北へ視察旅行に出かけようと持ちかける。次に大学を作るとしたら東北に、と考えてのことだったが、もちろん八重が生まれ育った会津を見に行くことや、その会津に住んでいると思われるうらに、みねの結婚を報告したいという意図も含まれていた。

【感想】今回は、半分くらいは回想シーンだったイメージですね。私が調べた限りでは、八重が襄と会津を訪れたという記述は見当たらなかったのですが、まぁそんなことはどうでもいいですね。懐かしいうらや使用人たちと会えたのはよかったです。会津の中心地は戦火に巻き込まれてから、かなり変わってしまったんですね。城も取り壊されてしまったということは、現存する若松城は復元されたものということですね。そして、奇しくも冒頭で襲撃された板垣は、会津攻めの際、大将として活躍した人物です。西郷家の女たちが集団自決した時に、家に乗り込んだシーンは印象的でしたよね。この板垣という人物、やはりよく知られているのは幕末期よりも自由民権運動をしていた頃、刺されて「板垣死すとも自由は死せず」と言ったことでしょう。これは新聞などが取り上げる時文語調にしたもので、実際言った言葉は違っていたとか、刺された時に言ったことではないなどの説がありますが、まぁ大体同じような内容のことを言ったとされています。ドラマではバリバリ土佐弁で言ってましたよねw 西郷家に乗り込んだ時のことからわかるように、彼は敵すらも軽んじない高潔な性格の持ち主で、その意志は一生貫かれたようです。幕末期はほら、土佐には龍馬というとんでもない傑物がいたため、あまり目立たなかったんですよね。それでもずっと藩士でいた板垣は、藩内ではじゅうぶんな活躍をしましたけどね。その後、新政府では征韓論で破れ、西郷とともに下野、西郷は士族を束ねて蜂起という手段に出ましたが、板垣は政党を結成し、かの有名な「民撰議員設立の建白書」を提出します。これ、かなり重要で、テストや試験によく出てくる言葉ですねw そして自由民権運動に興じている最中に刺されるわけですが、この時は死んでません。むしろ幕末期から活躍している英雄の中では、82歳没とかなり長生きをした方です。丈夫だったんですなw これだけがんばったんだから、帝国議会が設立されてから議員になったんだろうと思いきや、実は爵位を断りきれず伯爵となってしまったため、規則で衆議院議員にはなれず、貴族院の議員も辞退し、結局議員にはならなかったようです。ただ政党はあれこれ作り、大臣として政治に関わったりはしたようですが、長続きはしませんでした。この人の一生もなかなかドラマチックですな。


 
新番組 ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿~
NHK-BSプレミアム 日曜夜9時~

【あらすじ】大学の数学科で学ぶ難波くるみは、大企業に復讐するために選んだのが数学という変わり者。ある日彼女の元に同じ大学の女子学生が訪ねてきて、ポーカーで勝ってほしい相手がいると言う。ポーカーをやったこともないのにホイホイついていったくるみは、序盤は調子がよかったが、ここぞという大勝負で負けてしまい、怪しい男たちに3百万の借金を作ってしまう。そんな時、連続爆破事件を捜査する刑事・伴田竜彦が、くるみが師事する権堂教授を訪ねてやって来る。

【感想】うーん、安堂ロイドを犠牲にしてまで見る価値があったかというと、正直好みの問題ですね。このドラマが安堂ロイドより面白いと胸を張って言える自信はないですw なんだか、NHKにしては急ごしらえの安っぽいドラマで、予算だけならともかく内容も微妙な感じ。まずキャラクターがイマイチ立ってません。設定ではくるみは変人ということですが、私から見れば、世間知らずのごくごく普通の女子学生に見えます。理数系が得意な女子は少ないので、そこはまぁ変人の部類に入るかもしれないけれど。どちらかというと、コンビを組む刑事の竜彦の方が、陰のあるワケアリの人物に見えますね。よくある、変人の探偵と凡人の刑事というコンビかと思ったのですが、そうではないみたい。また、コメディかと思いきや、コメディにもなりきれてないけどシリアスでもないという中途半端な感じ。果たしてこのドラマを作っているスタッフは、確固たるコンセプトを持って作ってるのかどうか、疑問に思いますね。まぁでも謎解き要素もあるので、面白くないわけでもない。ただ、数学と銘打っているにも関わらず、結局トリックがしおりを鉄格子に巻き付けて、そこに浮かび上がった文字を読むという、使い古された古典的なものだったりと、このへんにもコンセプトのブレが生じているような気がします。まぁ、まだ今回のエピソードは前編だけしか見ていないので、後編にあっと驚く数学的トリックが隠されているのかもしれませんけどねw それに期待したいです。それから、警察の描き方が酷いですねw いくらなんでも爆破事件の捜査のため、無期懲役で服役している囚人を外に出したりはしないと思うんですよね。その上そいつをむざむざ逃がしてしまうなんて。あ、私も実は、あんなところにうまい具合に車が通っているのは怪しいなと、ふっと思ったんですよね。ひょっとしたら共犯者じゃないかって。何も武器を持っていない湯沢が、あんな簡単に大の大人が乗っていた車を乗っ取れるのも、今考えたらおかしいですしね。しかし、湯沢が通ったルートが工事現場を明らかに避けたものだとわかった件も、数学と何の関係もない…w 蒔田さん、期待してるからもうちょっとがんばってくれw

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2013/10/22 10:21
> meiさま
蒔田さんはTRICKとかで人気が出た人なので、
あまり精緻なミステリーを期待するのは酷なのかもしれませんw
でも、その分キャラクターはきっちり描いてほしいですよね。
この部分に関しては脚本家だけではなく、演出や役者にも責任はありますが。
愛ちゃんは相変わらず可愛いというか、美しいですね。

> めぐみん
そういえば、うらがどうしていたのかまでは調べてないな。
農家ならまだしも、武家だったらキツいよね。
普通あのくらいの年で出戻りだったら、誰かの後添えとか
勧める人がいるものだが、1人を貫き通したのかどうかは謎だな。
まぁ、土地さえあれば、大変だけど女でも1人で何とかなるだろう。
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2013/10/21 15:48
うらや使用人たちと会えたのは良かったな。
使用人たちがうらを助けている、と手紙には書かれていたので、うらは一人暮らしなんだろうなぁ・・・
神社で会った感じでは、農業やってるって感じだったな。
明治時代に会津で女性一人で生きていくってどんな感じなんだろうな・・・
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2013/10/21 15:48
こんにちは~。
ハードナッツ、私も見てしまいました~(笑)
確かにキャラクターとトリックも少しもの足りませんよね。
公安事項の犯人や共犯者を取り逃がす警察も抜け作すぎですし^^;
主人公の橋本愛効果か、普段はミステリーをみない家族には、大好評でした!



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