ドラマ【相棒12】
- カテゴリ:テレビ
- 2013/10/31 11:38:25
【感想】食品偽装とは、なんというタイムリーな話題w しかし事実は小説より奇なり、ですね。今起きている偽装問題は、食中毒などという派手な騒ぎはありませんでしたが、偽装としては規模が大きく組織的で、様々な問題が派生するなど、混沌とした様相を呈しています。一消費者の私としては、ああ、やっぱりそうかーてな感じで受け止めてますけどね。あちこちで謳われている「国産」「有機農法」「オーガニック」など、正直どこまで信じていいかわからないと、以前から思ってましたしね。世の中を見てみると、明らかに国産や有機農法ではない食品の方が圧倒的多数出回っているのに、外食や小売では何故かそうでないものも、たくさん出ている。そりゃ誰でもおかしいだろって思いますよ。ドラマの方では、それでも結構真面目な人がたくさんいて、皆がんばってはいるんですよね。アプリティーボは忙しくてなかなか保健所の検査を受けられなかったんだし、スープトップを製作した工場は、上海への進出で人手不足でちゃんとした検査ができなかったんだし、保健所は担当する店のわがままに振り回されていただけだし、ミヤ食品加工もクライアントが要求する高級食材ばかり使うと原価が高くてあまり儲けが出なかったんだし………うん、こう問題点を列記していくと、やはりあの女性を殺した円社長がいるミヤ食品加工の責任が一番重大かもねw ただ、他の会社や保健所がちゃんと機能していれば、この偽装は発覚せず、食中毒被害も出なかったってわけですよね。それぞれが自分の都合を優先したため、偶然が重なって起きてしまった人災だったわけだ。うーん、考えさせられるなぁ。ものすごい社会派だなぁ。こんな見応えのある社会派のストーリーを書く人は…やはり櫻井氏でしたw 最近他でも人気を博している櫻井氏ですが、やはり彼の書く社会派は心にズドンと来ますね。ボーダーライン、ライフラインと社会派名作を毎年生み出してきた彼ですが、今シーズンではこれがその後継ってことになるのかしら。前2作のように生死を分けるような展開ではありませんが、まじめに働いていても、どこかに亀裂が生じればガタガタと崩れてしまう社会の側面を深く抉っていたと思います。最初は夢を、希望を持って始めた仕事でも、夢や希望がビジネスという味気ないものに変わってしまった途端、人間はプライドを失い利己的になってしまう、悲しい生き物なのかもしれません。
脚本を書いたのはそのもっと前でしょうから、
それが今の時期に放映されたのは偶然じゃないかと思います。
脚本もですが確かに監督も作品を特徴付ける大きな要素ですね。
同じ脚本家が書いた話でも、監督が違うと全然違って見えたりするものです。
私も、良いなあと思った話だったから。
常に今に即応した話を書くのは、大変だと思いますが。
時代劇や特撮物だったら、また、違うんですけど、心に残る話は、
やはり同じ脚本家の方が、書いてました。
それからも、監督も同じくです。