クリスマス前
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/11/04 10:52:37
量雑誌を開きながら
少し早いけど
クリスマスに行く
白銀の世界を
あなたと決めていた
「どこがいいかなぁ」
頭をひねるあなた
ほほ笑むだけの私
あなたの笑顔さえあれば
どこだっていい
「やっぱりあそこがいいんじゃない?」
彼がアルバイトをしていた高原
知り合った私たち
私たちの軌跡を作ってくれた高原
泣いた時もうつむいた時にも
泣いた時もうつむいた時も
あそこが見つめてくれた
今は私は一人になって
なにを見つめているのだろう
ぼんやりと 涙を隠して
もう戻らない
旅行雑誌も捨てた
思い出も捨てた
思い出も捨てた?
今年も秋が来た