Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


観覧車


歌にあった
「日曜日のデートの時は
ゆくっくり僕らを空へ運ぶ」
夕暮れ時になった遊園地の
観覧車に私たちも乗ってみる


ずっと手をつないで歩いてた二人
でも何かぎこちなくて
恥ずかしさに目をやれば
おたがいにはっと目をそらして
ぽつりとした会話をする


もうすぐ帰りの時間
「観覧車に乗ろう」
「うん、乗ろう」二人きりになるゴンドラ
あなたの手が暖かい
ドトンゴトンと空に向かって行く


今に時に限って
用意した言葉が出てこない
「愛してる」の一言でいいのに
「愛してる?」の一言でいいのに
外を見つめるふりをしてる


一番高い所に来て
「あのね」
切り出すあなた
「指輪はサイズが分からなかったから」
真珠のネックレスの贈り物
あぁ こんなことって


ネックレスを抱きしめる
あなたを抱きしめる
無言でもつながる心
あなたのなかに
流れていく私


観覧車から下りる時
肩寄せ合って
歩く二人
もう一人ずつじゃない
ありがとうを言い忘れた




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