Nicotto Town



黒猫目日記103 (秋の収穫合戦)

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秋の深まりとともに山の木々も色づき始めた。
そんな折、街より収穫合戦の案内状が届いた。

先年の秋ごろはまだ街に来たばかりで周り中物珍しいものばかりであった。
特に妖精と云う物を見た事なぞ無く、あのようなチンケな、いやゴホン変わった姿をしているとはつゆ知らなんんだ。
今年は何と、団栗と松ぼっくりの妖精が現れた。
この街では季節の巡りを知らせに妖精がやって来て秋の到来のお祝いをするそうな。

街で売っているカゴを持ってあちこちの広場に落ちている団栗や松ぼっくりを拾い集めるとお祝いの品をくれると云う。
早速それがしもカゴを買い込んで広場に赴いた。

おや、あれが今年現れた妖精殿たちか・・・
どこかで見たような顔をしておるが(´⦿ω・`)・・ああ、そうか!栗とキノコの妖精殿に瓜二つじゃ。
種族的特徴なのかはたまた血のつながりでもあるのか、しかとは解らぬが全く見分けがつかん。

「こんにちは わたしは松ぼっくりの妖精です」
うむ、そうであろうな・・見ればわかる・・・

「秋の到来をお知らせにやて来ました。みなさんもぜひ秋の収穫合戦にご参加下さいね」
そのつもりで御座る。先の年にはご同輩のキノコと栗殿に結構な物を頂戴いたしました。
あの折頂戴したスリッパは今でも大事に使わせて頂いて居りまする(厠のスリッパとして)。
妖精の国に戻られたあかつきにはどうか宜しくお伝えくだされ。

さてさて、何を拾おうかな。
しかし、前の合戦の時は鍋に拾ったキノコを入れて食うてひどい目に合ったものだが、流石に今回は食えるもんではないし・・・

・・・・・・・( ゜д゜)ゝいや、食おうと思えば食えんことは無いか。
外つ國では団栗を粉に引いて食するとも聞くし、松の実は立派な食材じゃな。
うーむ・・・・これは一度・・・

いや、いかんいかん((( `ω´ )ノ”))変な食い意地を張っては身を滅ぼす元じゃ。
よし、カゴいっぱいになるまで拾いまくるぞ!





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