はじめてのほうとう
- カテゴリ:家庭
- 2013/11/15 22:39:09
私たちが結婚してすぐの頃。
お互いに富士山好きという事で、お決まりのドライブコースである富士五湖方面に行った時のお話。
山中湖の湖畔で、私たちは自慢のオープンカーを走らせていた秋の日。
標高が高いとあって、もう気温もかなり低くなっているにもかかわらず、幌を下ろしてオープン走行。
皮のハーフコートに身を包み、サングラスをかけ、オープンカーの怪しいカップル。
格好を付けているわりには、低い気温のせいでお互い真っ赤な鼻でやせ我慢しております。
若き日の招き猫夫婦であります。
「寒いから、何か温かいものでも食おうか。」
と私が提案。
その提案に、ひまわりは即座に食いつくのであります。
「あ、それなら一度食べてみたかったのがあるんだ!」
ひまわりが食べてみたかった料理とは、山梨県の郷土料理であるほうとう。
ご存じない方のためにご説明いたしましょう。
平らで太めに切ったほうとうと呼ばれるうどんを、味噌仕立てのスープでたくさんの野菜と豚や鴨といった獣肉と一緒に煮込みます。
家庭では鍋料理のように、大きな鍋で作って家族でつついたりもしますが、お店などで注文をすると一人前の鍋で出てきたりもいたします。
名古屋の味噌煮込みうどんとは、まずうどんの形状が違います。
味噌煮込みうどんのように煮込んでもコシを失わないしっかりとしたうどんではなく、煮込んでしまったらまるですいとん状になってしまうのがほうとうです。
味噌も赤味噌主体の名古屋風ではなく、白味噌主体の関東風なのでしょうか。
そして何あがあっても譲れないほうとうの条件は、野菜の具の中に必ず絶対に何が何でもかぼちゃを入れる事。
かぼちゃが入っていないものは、ほうとうと呼ぶ事は出来ません。
極端に言えば、ほうとうの麺を入れ忘れても、かぼちゃだけは忘れてはいけません。
さて、お話を元に戻しましょう。
ひまわりはほうとうの本場である山梨県で、一度ほうとうを食べてみたかったという願望を叶えたいと主張します。
ひまわりとの楽しいドライブですから、心の方は暖かな私でしたが、オープンカーでのドライブという条件ゆえ身体の方はいささか冷えてまいりました。
そんな冷えた身体に温かなほうとうでありますから、私に彼女の意向を拒否する条件は何一つございません。
ノー文句で受け入れる結果となりました。
それでは早速お店を見付けよう!と言うのが先か、さすがここは山梨県。
すぐにほうとうを目玉にしているお店発見。
高々とほうとうの文字が書かれた幟が立っております。
お店に入ってワクワク状態のひまわり。
そして待ちに待った山梨の郷土料理、ほうとうが私たちの前に運ばれて来ます。
やった~うまそう~♪
とふたを取る私たち。
しかし、ふたを取った瞬間、固まるひまわり。
「どったの?」
「かぼちゃだ・・・」
それがどーしたと言う私を前に、ひまわりの破滅の言葉。
「アタシ、かぼちゃ嫌いなの。」
あのなぁ、ひまわりさん。
かぼちゃが入らないほうとうは・・・
そんなゴタクは耳に入る事も無く、ただがっかりするひまわり。
「わーた。かぼちゃはこの私が引き受けよう。」
という私の言葉に、遠慮なく私の鍋にありったけのかぼちゃを放り込みます。
余程かぼちゃが嫌いなのでしょう。
小指の先ほどのかぼちゃのかけらまで、私の鍋に入れるひまわり。
さぁ、かぼちゃ抜きのほうとうを召し上がれ。
温かくて、素朴で、初めてなのに何故か懐かしい・・・
ひまわりはそう言って舌鼓を打っておりました。
すっかり味を占めたひまわりさん。
みやげ店でほうとうの麺を発見。
家でも作ろうという事で購入。
はい、家でも作りましたとも。
もちろんかぼちゃは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どっさり入れます。
ひまわりはそれでも、かぼちゃを避けて食べてくれました。
その後、ちょくちょく家でほうとうを作る様になった私たち。
ひまわり曰く・・・
「ほうとうにはかぼちゃを入れなきゃね!」
食べないけれど、入れなくてはいけないそうです。
翌日になるとほうとうのかぼちゃはスープに溶けてしまい、スープはすっかりかぼちゃ色になってしまいます。
そのかぼちゃ色のスープを美味しそうに飲むのは、なんとひまわり。
「かぼちゃは嫌いだけど、かぼちゃが溶けたこのスープがうまいんだなぁ・・・」
って・・・ほんとかよ。
ありゃ、ひまわりさんに思わぬ賛同者がっ!
でも、食べても美味しいと思うんですけどねぇ。
私なんかかぼちゃの天ぷら大好きですよ~!
でも、確かにあのスープは美味しいですよね~。
白味噌仕立てのスープに、野菜やお肉のダシが出て、そしてあのかぼちゃの甘みが加わる。
まさに絶品ですよ。
かぼちゃ嫌いの人にかぼちゃを食べさせる、最終手段かもしれませんね~。
私はそれほど大好物では無いんですが、ほうとうに入ったトロトロのかぼちゃは本当に美味しいですね。
下手なさつまいもを食べるよりも、かぼちゃですよね!
カロリーも気にしなくていいし、ビタミンも豊富、おまけに美味しい。
3拍子揃った食材ですよねぇ!
ああ、私も山梨行きたいですっ!
わかりますよっ、ひまわりさん!!!
実は、私も、かぼちゃの食感があまり好きじゃありません。
ほうとうのかぼちゃは、ことごとく夫と娘の鍋に放り込みます!
でもね・・・
かぼちゃが溶けたあのスープは、美味しいんですよね~~♪
これね、ほんとですよっ!^^
私はかぼちゃが大好きなのでたまりません^^
寒い季節に暖かいものが美味しい季節ですね~山梨が恋しくなるときがあります。
むむむ、姐さんのオヤジギャグも私と同レベルにまで達してきやしたねぇ^^
放蕩息子は今の所ウチには居ないようです。
ヘタレ息子レベルで納まっております。。。
かぼちゃって不思議な食べ物ですよね。
生の時はあんなに固くて、包丁が欠けないだろうか?って位なのに。
火を通すと柔かくて、甘くて、溶けてしまいます。
そして調理法も、煮て良し、焼いて良し、揚げて良し。
スイーツやスープにも使われます。
でも、確かにハズレもありますねぇ^^
ハズレちゃうとショック大きいです><;;
ほうとう、作ってみてはいかがでしょう?
この季節は、やはり美味しいですよ~!
幸せは温かい食事の湯気の向こうにある・・・
と、言った人がいました。
当然その湯気の向こうには、愛すべき人がいるものですからね^^
ほうとう・・・一度お試しを!
高級食材なんか入れなくても、こんなに美味しいんですよ!
放蕩のはずは無いと信じて来たんだよねw
ホクホクで甘いのに当たるのが、なかなか難しいですもん。
高級な江戸崎カボチャだって、100%当たりとはかぎらないですもんね~。
あ~~~。ポカポカのほうとうが、むしょうに食べたくなりました。
ほうとう未経験ですがとても美味しそうな映像が想像できました^^
彼女は完全に食わず嫌いかと思われます。
食べた事無いから嫌いだけど、食べてみたら好きになった!
という食材が結構ありましたからねぇ。
会話・・・
ゆる~い会話ですよね^^
暖かくて美味しいですよ~ほうとう^^
まだ未体験。。。
一度お試しください。
本当は本場山梨で食べた方が美味しいと思いますけど
今は結構売ってるのを見ますよ。
猫っ毛で猫舌で猫好き。。。
私と一緒です。
ついでに私は猫背ですが・・・。
なんだか。・・2人の暖かい会話は聞こえてくるようですね。(*^。^*)
最近はめっきり寒くなってきたので、こういうお話は嬉しいです!
ほうとう・・・実は私は食べた事なかったりします^^;
猫さんのブログを見てモーレツに食べたくなりましたよ~
寒い時は暖かい物が欲しい!!
が、しかーし!!私は猫舌だったりします・・・
ついでに言うと猫っ毛だったりもします
そんでもって猫大好きですw
ってなんつーコメントになってしまったんだろうかww