Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


マフラー


ハロウィンが終わると
待っていましたというように
クリスマスの飾りがつく
赤と白の花が
店頭に並ぶ


クリスマスを待っていたかのように
いらなくなった編みかけのマフラー
私のとお揃いに
白い色を選んだ
長い長いマフラー


ほどこうか
迷う
悲しみはとっておくべきじゃない
それはわかっている
でもはかなすぎた


出会ってから数えてみる
2年
それは長すぎたのか
わからない
ただ風景が通り過ぎるだけ


心に隙間風が吹く
枯れてしまった銀杏の葉が
茶色くなって転がっている
柿の実は夕暮れに似あう
そんな風景を見に行こうか


故郷は遠く
帰るつもりもない
自分の心の中を
誰にも見せたくない
氷の塊を


笑顔が辛い
これから冬を迎えて
白く積もる雪の中
マフラーもなくあなたは
どう過ごすのだろう





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